頭に痛みやかゆみを感じてさわってみたら、何やらボコボコ・ザラザラで気持ちが悪い・・・
確認してみたら頭にかさぶたができていた!
こんなことはありませんか?
もしかしたらそれは「脂漏性皮膚炎」かもしれません。
・・・が、この気になるかさぶたって取ってもいいものなんでしょうか?
脂漏性皮膚炎と頭のかさぶたについてまとめました。
この記事の目次
脂漏性皮膚炎で頭にかさぶたができる事ってある?
頭にかさぶたができていることに気づいた時、「脂漏性皮膚炎」というのが頭に浮かぶ人も多くないでしょうか?
意外と知られている脂漏性皮膚炎という皮膚疾患名ですが、頭がなった時にかさぶたができるんじゃなかったっけ?と、なんとなく思い出す人もいると思います。
脂漏性皮膚炎で頭にかさぶたはできる?
はい。できることがあります。
「脂漏性皮膚炎=かさぶた」というように必ずできるというわけではありませんが、かゆみが出てしまうことが多いため、つい爪でカリッとはがしてしまい、頭皮に傷がついたりして症状が悪化しやすくなるので注意が必要です。
脂漏性皮膚炎は脂漏性湿疹とも言い頭皮湿疹の一種で、皮脂腺が多く分泌する場所にできやすいのが特徴です。
乳児や高齢者の人にできやすい湿疹なので、子育てをした人なら赤ちゃんの頭にできたことがあるのを見たことがある人も多いかもしれませんね。
皮脂分泌の過剰や洗髪方法でなりやすいということもあり、成人では男性がなってしまう人が多いようです。
ですが近年では、ストレスや生活習慣の乱れによって、女性でも発症する人が増えています。
かさぶたというのはその箇所がかゆくなってしまいますし、頭皮となると、はがれ落ちてくる時にフケのように見えてしまいます。
毎日シャンプーをしていても不潔にしている?と周りの人に勘違いされやすいので、できるだけ早く治していきたい皮膚炎ですね。
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脂漏性皮膚炎で頭にかさぶたができる原因って何?
頭にできたかさぶたが脂漏性皮膚炎かもしれない。
これはわかったけど、どうして皮膚炎でかさぶたができるのか?というところがちょっと不思議に思いませんか?
脂漏性皮膚炎で頭にかさぶたができる原因としては、かゆみや痛みを気にして頭をかいてしまうというのが特に多くなっているようです。
頭皮に傷がついてしまい血がにじんだりして、これがかさぶたの原因になってしまいます。
また、頭皮に傷がつき、体内のリンパ液が外側ににじみ出て固まってしまい、かさぶたとなることもあるようです。
この場合、かさぶたが黄色っぽい色をしていることが多くなります。
頭皮がつねに湿ったような状態になり菌が異常繁殖することで、状態が悪化しやすくなるので気をつけましょう。
とはいえ、乾燥のし過ぎも良くありません。
頭皮のコンディションを「自分にベストな状態」にしておくことが大切となります。
脂漏性皮膚炎で頭にかさぶたができた時、やっかいなのが「悪循環」です。
かさぶたがフケのように髪の中にちらほら見えてしまうとすごく気になってしまいますよね。
他人に見られたくないために「はがれ落ちる前に取ってしまおう」と、ついかさぶたを取ってしまい、頭皮が傷つきさらにかさぶたが大きく・・・ということになりがちです。
また、頭皮の傷みで脂漏性皮膚炎の原因である皮脂がさらに過剰に分泌される、ということになってしまいます。
ですが、「取るな!」と言われてもなかなかその通りにはできないのが現状ではないでしょうか?
なので、脂漏性皮膚炎になった場合は、できるだけ早く症状を治していくようにしましょう。
脂漏性皮膚炎で頭にできたかさぶたは取ってもいい?
脂漏性皮膚炎で頭にできているかさぶた。
これ・・・どうしても気になるから取ってしまいたいという人がほとんどだと思います。
取ってもいいのか?というと・・・
やはりこれは「取らない方がいい」となります。
上の方でもちらっと書いてありますが、悪循環に陥ってしまう可能性が高いからです。
かさぶたというのは、みなさんご存知のとおり、ムリにはがすとそこから血がにじんでしまい、またかさぶたができて・・・というのを繰り返してしまいます。
脂漏性皮膚炎は傷ついた頭皮からリンパがにじみ出てきて黄色っぽいかさぶたになることもあります。
そのため、かさぶたを取ってしまうことでリンパがにじみ出て・・・と、こちらも繰り返しになってしまうのでできる限り取らないようにしましょう。
また、成人の場合の脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌によって、皮脂をエサとしている常在菌の異常繁殖が原因となることが多くなっています。
頭皮に刺激を与えてしまうと、肌を守ろうとする機能が働き皮脂が多く出てしまいやすいので、これが常在菌を増やすことにつながり炎症が悪化しやすくなってしまいます。
頭皮のかさぶたを取ったら髪の毛が一緒についてきた!という経験はありませんか?
無意味に抜け毛を増やしてしまう可能性もありますので、できるだけかさぶたは取らずにガマンしてくださいね。
かゆみがあってガマンできないという場合は、皮膚科で診察してもらう方がよさそうです。
病院によって多少違ってくるかもしれませんが、かゆみを抑える薬や炎症を抑える薬などを処方してもらえます。
かゆい・痛いなどの症状を伝えるようにしましょう。
また、脂漏性皮膚炎は繰り返してしまうという人が多いようです。
頭皮への刺激を避けるために、ダメージを与えやすい成分が入っているシャンプーの使用はひかえるようにしましょう。
専用のケアシャンプーもあるので、一度試してみてはいかがでしょうか?
こちらは、皮膚科の専門医が開発したシャンプーで、脂漏性皮膚炎の症状改善に合わせた成分で作られています。
⇒脂漏性皮膚炎のためのシャンプー【KADASON(カダソン)】
かゆみを抑える薬を飲んだり塗ったりと努力していても、自分の頭皮に刺激あるものを毎日使っていては改善は難しいですし、改善できたとしても、また繰り返しになることが多くなります。
食生活など体内からの働きかけも大切ですが、外からのケアも同時に行う方がより効果的です。
脂漏性皮膚炎と頭のかさぶたについてのまとめ
脂漏性皮膚炎でかさぶたが頭にできてしまうと「かゆい」「痛い」だけではなく、見た目にもポロポロと取れてくるかさぶたが不潔に見えてしまうのが困りますよね。
脂漏性皮膚炎になりやすい人は悪循環になりやすい肌質のことが多く、繰り返し炎症を起こしやすいので対策が必要です。
かゆみで、ついかさぶたを取ってしまうのはよくないので、ガマンできない場合は病院へ行くようにしましょう。
病院は「皮膚科」が適切です。
ですが、薬を処方してもらって安心というわけにはいかない人も多いようです。
不規則や乱れた食生活を見直しながら、頭皮に刺激を与えることのない生活を心がけていきましょう。