トケイソウは、まるで時計のように複雑で美しい花を咲かせることから「時計草」と呼ばれています。
しかし、その花言葉には少し怖い意味が含まれていることをご存知でしょうか。
この記事では、トケイソウの基本情報から花言葉に込められた歴史や怖いと言われる理由、さらには育て方や贈り物としての活用法まで、やさしく詳しく解説していきます。
トケイソウをもっと深く知りたい方は、ぜひ読んでみてくださいね＾＾
トケイソウの花言葉が持つ意味と影響
時計のように見えるとても不思議な花を咲かせるトケイソウ。
この花には、見た目の美しさや面白さだけでなく、ちょっぴり怖いと感じる人もいるような独特の花言葉や歴史が隠されています。
私たちは普段、花を見て「きれいだな」「かわいいな」と思うことが多いですが、トケイソウにはそれ以上の深い意味があるのです。
ここでは、そんなトケイソウの特徴や花言葉の意味、そして私たちの気持ちや考え方にどんな影響を与えるのかについて、やさしくわかりやすく解説していきます。
トケイソウの基本情報と特徴
トケイソウは英語ではパッションフラワーと呼ばれる植物で、つる性の多年草として知られています。
もともとは熱帯アメリカがふるさとで、日本には観賞用として伝わり、今ではお庭やベランダで育てる人も増えています。
名前の通り、花の真ん中の部分が時計の文字盤みたいに見えるのが特徴です。
花の色は紫や白、赤紫などさまざまで、6月から9月ごろにかけて咲きほこる姿が不思議な魅力を見せてくれます。
また、つるを伸ばして広がるため、夏にはグリーンカーテンとして使うと日よけにもなり、おしゃれで涼しげな雰囲気を楽しむことができます。
トケイソウの花言葉としての意義
トケイソウには「聖なる愛」「宗教的情熱」「信仰」という花言葉があります。
これらの言葉を聞くと、なんだかとても神秘的で不思議な感じがしますよね。
この花言葉は、キリスト教に関わる歴史が深く関係しています。
昔の人はトケイソウの花の形を見て、キリストが十字架にかけられたときに使われた道具や場面を思い浮かべたそうです。
そのため、ただきれいなだけでなく、宗教的な意味を持つ特別な花として、大切にされてきました。
このような理由から、神秘的すぎて少し怖いと感じる人もいるのでしょう。
神聖な愛とその背景に隠された歴史
トケイソウがヨーロッパに伝わったのは16世紀ごろで、南米から持ち帰られたとされています。
そのとき、イエズス会というキリスト教の宣教師たちが、この花の形をキリストの受難と結びつけて説明しました。
たとえば、花びらはキリストの弟子たちを、巻きひげはキリストが打たれた鞭を、花柱は手や足に打たれた釘を表していると言われています。
こうした話を聞くと、花が持つ美しさだけでなく、神聖さや少し痛ましい歴史を感じる人もいるでしょう。
そのためトケイソウは「怖い花言葉」を持つ花として語られることもあるのです。
トケイソウの花言葉が怖い理由
一見するととてもきれいで美しい花を咲かせるトケイソウですが、実は「怖い」と感じる人もいます。
その理由は、ただ宗教的な意味があるからというだけではありません。
この花には毒があるという話や幻覚作用の噂、そして昔から信仰と深く結びついている歴史など、さまざまな理由があるのです。
ここでは、そんなトケイソウが怖いと思われる理由について、やさしくわかりやすく解説していきます。
気持ち悪い？トケイソウの毒性
トケイソウには実は少しだけ毒があると言われています。
といっても、観賞しているだけなら全く問題はありませんが、一部の種類のトケイソウでは、まだ熟していない青い果実を食べてしまうと、お腹を壊してしまうことがあるそうです。
また、トケイソウの花はとても変わった形をしていて、時計の針や文字盤のように見える部分がたくさんあります。
この独特な見た目が「虫みたいで気持ち悪い」「宇宙から来た生き物みたい」と感じる人もいて、花なのに少し怖いと思われることがあるのです。
トケイソウが持つ幻覚のイメージ
昔からトケイソウはパッションフラワーと呼ばれ、ヨーロッパやアメリカではハーブティーとして飲まれてきました。
このお茶にはリラックスしたり、よく眠れるようになる鎮静作用があると言われています。
ただ、たくさん飲みすぎると幻覚が見えるという噂もあったようですよ。
実際には医薬品にも使われるくらい穏やかな作用しかなく、幻覚を見るほど強い成分ではありませんが、「幻覚」や「毒」という言葉だけが一人歩きしてしまい、怖いイメージを持つ人もいるようです。
信仰などとの関係性
トケイソウはキリスト教ととても深い関わりを持つ花として有名です。
英語では「パッションフラワー」と呼ばれ、このパッションは「情熱」という意味ではなく、キリストが十字架にかけられたときの「受難」という意味を指しています。
花の形が十字架や釘、茨の冠などに見えることから、昔の宣教師たちはこの花を見てキリストの苦しみを思い出したそうです。
このように、きれいな花でありながら「磔刑」や「苦痛」といった重くて悲しい歴史と結びついているため、そのストーリーを知ると、美しいけれどどこか怖いと感じる人も多いのです。
誕生花としてのトケイソウ
トケイソウは、誕生花としても知られている花で、プレゼントとして選ばれることがあります。
ただ、その花言葉や宗教的な意味から、贈るときには少し注意も必要です。
ここでは、誕生花としてのトケイソウが持つ意味や、どのようなシーンで贈ると喜ばれるのかについて、わかりやすく解説していきます。
トケイソウの誕生花としての意味
トケイソウは、7月10日、7月20日、8月6日など、夏の時期に誕生日を迎える人の誕生花とされています。
この花には「信仰」や「聖なる愛」という花言葉があり、大切な人に対して「あなたをとても大事に思っています」「深い愛情で包みます」という気持ちを伝えることができます。
また、時計のような不思議な見た目をしているため、相手に「個性的で忘れられない花を贈りたい」と考えている人にもおすすめです。
誕生花としての特別な日
誕生日プレゼントとしてトケイソウを贈る場合、特にキリスト教の信仰を持つ方であれば、宗教的な意味も含めてより特別感を感じてもらえるでしょう。
もちろん、宗教に関係なく「珍しい花が好き」「グリーンカーテンを育てたい」という方にも喜ばれます。
花としてだけでなく、つるを伸ばして涼しい日陰を作ることができるため、夏場には実用的な贈り物としても人気があります。
トケイソウを贈る意味とは
トケイソウを誰かに贈るときには、「あなたへの愛は神聖で特別です」という深い意味が込められています。
普通の花束では伝わらないような、相手への尊敬や大切に思う気持ちを表現できるでしょう。
ただし、トケイソウにはキリストの受難を連想させるという怖い意味合いもあるため、花言葉に敏感な方や宗教的な背景を大切にしている方に贈る場合は、事前に花言葉の意味を簡単に説明してあげると良いですね。
そうすることで、相手も安心して受け取ることができます。
トケイソウの種類と色の多様性
トケイソウにはたくさんの種類や色があり、それぞれ見た目も特徴も違います。
庭やベランダで育てるととてもきれいで、おしゃれなグリーンカーテンとしても人気があります。
ここでは、代表的なトケイソウの種類や色が持つ意味、そして育て方のポイントをわかりやすく解説していきます。
主なトケイソウの品種を紹介
トケイソウにはいろいろな種類があります。
たとえば、青紫色の花を咲かせるパッシフローラ・カエルレアは、見た目が涼しげでとても人気があります。
また、パッシフローラ・エドゥリスという種類は、みんながよく知っているパッションフルーツがとれる品種です。
甘酸っぱい果実が楽しめるので、育てて収穫できるのも魅力ですね。
そして、パッシフローラ・アラタは赤紫色の華やかな花を咲かせる品種で、見た目がとても美しく、お庭を明るく彩ってくれます。
このように品種によって花の色や果実の有無が違うため、観賞用として楽しむか、果実を食べる目的で育てるかを考えて選ぶといいでしょう。
トケイソウの色が持つ意味
トケイソウは花の色によっても意味が変わります。
青紫色のトケイソウには「信仰」や「神秘」といった意味があり、見ていると落ち着いた気持ちになれます。
一方で、赤紫色のトケイソウには「情熱」や「愛情」という意味があり、元気で明るい気持ちを伝えることができます。
このように、花の色によってメッセージが変わるので、誰かにプレゼントするときは、相手にどんな気持ちを伝えたいかを考えて色を選ぶといいですね。
美しいトケイソウの育て方
トケイソウをきれいに育てるためには、まず日当たりの良い場所に植えることが大切です。
太陽の光がたくさん当たると、花も元気に咲きます。
そして、水はけが良い土を使って、根っこが腐らないようにしましょう。
夏はとても暑くなるので、朝と夕方にたっぷり水をあげて、水切れしないように気をつけてください。また、トケイソウはつるをどんどん伸ばしていくので、フェンスやネットにしっかりと誘引してあげると、きれいに広がってグリーンカーテンとしても楽しめます。
つるが伸びるとお部屋に涼しい影を作ってくれるので、夏場にはとても便利ですね。
トケイソウの育成と水やりについて
トケイソウを元気に育てるためには、水やりや管理の仕方がとても大切です。
ここでは、いつどのくらい水をあげればいいのか、どのように育てると長持ちするのか、簡単にできる栽培のポイントをご紹介します。
水やりのポイントと時期
トケイソウは土の表面が乾いてきたら、水をたっぷりあげるのが基本です。
特に夏は暑くて乾燥しやすいので、朝と夕方の1日に2回、水をしっかりあげてください。そうすることで、トケイソウが元気に成長して、美しい花を咲かせてくれます。
逆に冬は植物があまり水を必要としないので、水やりは少し控えめにして様子を見ましょう。
土がずっと湿っていると根っこが腐ってしまうこともあるので、やりすぎには注意が必要です。
トケイソウのグリーンカーテン活用法
トケイソウはつるがどんどん伸びるため、夏の強い日差しを和らげるグリーンカーテンにぴったりです。
ベランダや窓のそばにネットやフェンスを用意して、トケイソウを這わせるだけで、お部屋の中が涼しくなりますよ。
日差しを遮ることで冷房の効きも良くなり、省エネにもつながるためとても人気です。
さらに、トケイソウの美しい花が咲くので、見た目もとても涼やかで素敵な空間が作れます。
長寿命のための栽培テクニック
トケイソウを長く育てるためには、古くなったつるを時々切ってあげることが大切です。
そうすると風通しが良くなって、病気になりにくくなります。
また、トケイソウは栄養も必要なので、春のはじめにゆっくり効く肥料（緩効性肥料）を土に混ぜてあげると元気に育ちます。
肥料が足りなくなると葉っぱや花が弱ってしまうので、肥料の切れ目に注意しながら育ててくださいね。
トケイソウを楽しむフラワーアレンジメント
トケイソウは美しいだけでなく、アレンジメントにも活かしやすい植物です。
ここでは、トケイソウを使ったフラワーアレンジメントのコツや、贈り物としての活用法、季節に合った飾り方について詳しくご紹介します。
トケイソウを用いたアレンジアイデア
トケイソウはつる性の植物なので、その特長を活かしてリースやアーチの形に編み込むアレンジメントがとても人気です。
独特で個性的な花の形がアクセントとなり、和風のお部屋にも洋風の空間にもよく馴染みます。
たとえば玄関の壁に飾ったり、テーブルの中心に置くなど、工夫次第でさまざまなスタイルが楽しめます。
つるを自由に曲げて飾れるので、オリジナルのデザインを作りやすいのも魅力です。
特別なギフトに最適なフラワー
トケイソウは珍しい花なので、誕生日や記念日、開店祝いなどの特別なギフトとしてとても喜ばれます。
贈るときには花言葉「聖なる愛」や「信仰」などを添えると、気持ちがより伝わりやすくなります。
鉢植えや切り花としてプレゼントするだけでなく、花言葉の意味も伝えることで、相手にとって特別な贈り物になります。
季節ごとのアレンジメントのポイント
季節に合わせた色選びで、より一層アレンジメントを楽しめます。
夏の暑い時期には涼しげなブルー系のトケイソウをメインに使い、爽やかな印象を演出しましょう。
秋には赤紫色の品種を取り入れて、温かみのある雰囲気を加えると季節感が出て素敵です。
季節の花やグリーンと組み合わせることで、彩り豊かなフラワーアレンジメントになりますので、ぜひ工夫してみてください＾＾
あとがき
今回は、トケイソウの花言葉が怖いと言われる理由や、その背後に隠された歴史、育て方やギフトとしての魅力までお届けしました。
怖いイメージが先行しがちなトケイソウですが、実際には神聖で美しい意味を持つ花なんですね～＾＾
もし身近にトケイソウを見かけたら、その神秘的な魅力や花言葉に込められた思いを感じてみてくださいね。