お中元を贈る時期はいつからなの?いつまで?遅れた時は?

投稿日:2016-06-06 更新日:

お中元 いつからいつまで

 

お中元を初めて贈るとなると、「いつから贈ればいいの?」「いつまでに届けば失礼じゃない?」といった疑問が出てきますよね。

特に、会社の上司や目上の方に贈る場合は、マナーをしっかり押さえておきたいところです。

この記事では、「お中元 いつから」「お中元 いつまで」という疑問に対してと、時期を逃してしまった「遅れた時は?」の場合の対応方法についても詳しくご紹介します。

 

お中元を贈る時期はいつから?

お中元は、日本に古くから根づく夏の贈答習慣で、日頃お世話になっている方や目上の方に感謝の気持ちを伝えるための行事です。

とくに職場の上司や親戚など、礼儀を重んじる相手に贈るケースが多いため、基本的なマナーやタイミングはしっかり押さえておきたいところです。

お中元を贈る時期には「いつからいつまで」という全国共通のルールがあるわけではなく、地域ごとに多少異なるのが特徴です。

そのため、何となく贈るのではなく、地域差を理解したうえで相手に合わせたタイミングを選ぶことが、好印象にもつながります。

ここでは、全国的な目安のほか、関東・関西・その他の地域ごとの時期について、詳しく解説していきます。

相手に失礼のないよう、事前にしっかり確認しておきましょう。

全国共通の目安時期

お中元を贈る目安として広く知られているのは、7月初旬から7月15日頃までの間です。

この時期は全国的な“お中元シーズン”ともいえる期間で、多くのデパートや通販サイトもこの時期に合わせてお中元商品の特設ページを展開します。

ただしこれはあくまでも「全国共通のおおよその目安」であり、実際には地域や文化的背景によって贈るタイミングが異なることがあるため、贈る相手がどの地域に住んでいるかによって柔軟に対応することが大切です。

関東圏の時期

関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉など)では、7月1日から7月15日までの間にお中元を贈るのが一般的です。

関東ではこの期間を過ぎると、「暑中御見舞」や「残暑御見舞」といった別の名目の贈答に切り替わります。

そのため、関東在住の方にお中元を贈る場合は、7月の前半のうちに届くように手配することが望ましいです。

できれば7月10日頃までに配送手続きを済ませておくと安心です。

早すぎても失礼になることはありませんが、7月上旬から中旬にかけて贈るのが最も自然です。

関西圏の時期

一方で、関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良など)では、関東よりもやや遅めの7月15日〜8月15日頃までが一般的なお中元シーズンです。

これは旧暦に基づくお盆行事の影響が色濃く残っているためで、関東との文化的な違いが反映されています。

そのため、関西の方にお中元を贈る際に関東のタイミングで贈ってしまうと、受け取る側によっては「早すぎたかな?」と感じさせてしまうこともあるかもしれません。

無理に早く贈るよりも、地域に合った時期を守ることが、相手に対する敬意を示すことにもなります。

その他地域の時期

関東・関西以外の地域にも、それぞれの習慣があります。

たとえば、北海道では7月15日〜8月15日、九州では8月1日〜8月15日が一般的なお中元の時期とされています。

これは各地の旧盆・新盆の違いなどに影響を受けた結果といわれています。

また、東北地方や甲信越地方、北陸などでは関東と同様に7月上旬〜中旬にかけて贈ることが多く、東海地方・中国地方・四国地方では、関西と同じく7月中旬〜8月15日が一般的です。

このように、同じ「日本国内」でも地域によって時期が異なるため、引っ越しなどで居住地が変わった方や、相手がどこに住んでいるのかわからない場合は、あらかじめ調べておくことが重要です。

迷ったときは、相手に直接聞くのが一番確実ですが、それが難しい場合は、地域の一般的な風習に合わせておくのが無難です。

 

お中元はいつまでに贈るのがマナー?

「お中元はいつから贈るのか」は知っていても、「いつまでに届けばマナーとして正しいのか」については意外と見落としがちです。

実は、お中元には「いつまでに贈るべきか」という明確な目安があり、それを過ぎると“お中元”ではなくなってしまいます。

贈り物というのは気持ちが大切ですが、形式やマナーも相手との関係を円滑に保つうえでとても重要なポイント。

特にお中元のような季節の挨拶を目的とした贈り物では、タイミングを外すと逆効果になってしまうこともあります。

ここでは「お中元はいつまでに贈るべきなのか?」について、地域ごとの違いも含めて詳しく解説します。

関東と関西では大きくスケジュールが異なるため、相手の居住地に応じた正しいタイミングを知っておきましょう。

関東の「お中元いつまで」

関東(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県など)では、7月1日から7月15日までがお中元の正式な期間とされています。

そのため、「お中元はいつまでに贈るべきか?」という問いに対して、関東の場合は「7月15日まで」が答えとなります。

この時期を過ぎてしまうと、「お中元」としての名目で贈るのはマナー違反とされる場合があります。

特に年配の方やビジネス上のお付き合いでは、時期を過ぎていると印象を悪くしてしまう恐れもあります。

万が一、7月15日を過ぎてしまった場合は、「暑中御見舞(しょちゅうおんみまい)」という形で贈るのが一般的です。

さらに、立秋(8月7日頃)を過ぎてからは、「残暑御見舞」として表書きを変更しましょう。

つまり、関東ではお中元として贈れるのは7月15日まで。

それを過ぎると「暑中見舞い」「残暑見舞い」に切り替えることがマナーになります。

関西の「お中元いつまで」

関西地方(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県など)では、関東と比べて1か月ほど遅れてお中元を贈るのが一般的です。

関西のお中元の期間は、7月15日から8月15日までとされています。

そのため、「お中元はいつまで?」という疑問に対して、関西では「8月15日まで」というのが基本となります。

関西に住む人や、関西出身の方に贈る場合には、このタイミングに合わせるのが礼儀です。

ただし、8月15日を過ぎてしまった場合には、やはり表書きを「残暑御見舞」に変更する必要があります。

関西では「暑中御見舞」を使わず、「残暑御見舞」でまとめて対応するケースが多いのも特徴です。

関東のスケジュールで贈ってしまうと、関西の人にとっては「ちょっと早すぎる」と感じることもあるため、特に相手が目上の方や会社関係の場合は注意が必要です。

地域差による注意点

お中元の「いつまでに贈るべきか」は、地域によって考え方が異なります。

たとえば、北海道では7月15日〜8月15日、九州では8月1日〜8月15日が一般的なお中元の時期とされています。

また、東北・北陸・甲信越などでは関東のスケジュールに準じる地域が多く、東海・中国・四国などは関西のスケジュールに合わせて贈るのが一般的です。

引っ越しなどで生活する地域が変わった場合や、相手がどの地域に属するか分からない場合には、念のため確認を取るか、相手に合わせたタイミングを選ぶことがベターです。

相手の立場になって、「いつ届いたらうれしいだろうか」と考えることが、お中元を通じて良好な関係を築く第一歩になります。

もしどうしても時期を過ぎてしまった場合でも、焦らずに「暑中見舞い」や「残暑見舞い」へと切り替えて贈ることで、しっかりとマナーを守った対応が可能です。のし紙の表書きをきちんと変えるだけで、印象は大きく変わります。

 

お中元を贈る時期が遅れたらどうする?

「忙しさに追われて、お中元を贈るタイミングを逃してしまった…!」という経験は、意外と多くの方にあるものです。

特に、仕事や家事・育児などで日々のスケジュールに追われていると、お中元の時期をうっかり過ぎてしまうこともあるでしょう。

そんな時でも、落ち着いて対処すれば、マナー違反にならず、むしろ丁寧な印象を残すことができます。

ここでは、お中元を贈る時期が過ぎてしまった場合の対応方法や、適切な表書きの変更について詳しくご紹介します。

暑中御見舞として贈る

関東圏を中心に、7月1日〜15日までが「お中元」の期間とされていますが、この期間を過ぎてしまった場合は、贈り物の表書きを「暑中御見舞」に変更して贈るのが一般的なマナーです。

「暑中御見舞」は、立秋(毎年おおよそ8月7日頃)までに贈るのが望ましいとされています。

この時期は、夏の暑さがピークを迎える頃でもあるため、「暑さの中でのお体を気遣うご挨拶」として、とても自然な流れで贈ることができます。

暑中御見舞として贈る場合でも、感謝の気持ちや相手を思いやる気持ちをきちんと添えることで、お中元としての意味合いも十分に伝わります。

「お中元を贈る時期が遅れてしまったけれど、どうにか失礼にならない方法はないかな?」と悩んでいる方には、この方法がおすすめです。

残暑御見舞として贈る

立秋を過ぎた8月8日以降は、表書きを「残暑御見舞」に変えて贈るのがマナーです。

これは、暑中御見舞の時期を過ぎてしまった後でも、丁寧なご挨拶として贈り物を届ける方法として広く知られています。

残暑御見舞は、一般的に9月上旬頃までに贈るのが適切とされています。

ただし、あまりに遅すぎると季節外れと受け取られてしまうこともあるため、できるだけ8月中、もしくは9月10日頃までには届くように手配しましょう。

「お中元の時期が完全に過ぎてしまった…」という場合でも、表書きを変えて丁寧に対応すれば、相手に失礼を与えることなく、気遣いがしっかりと伝わります。

目上の方には「御伺い」を使う

相手が会社の上司や目上の方、あるいはご年配の方である場合には、表書きをより丁寧にすることで、いっそう好印象を与えることができます。

たとえば、通常の「暑中御見舞」「残暑御見舞」ではなく、「暑中御伺い」や「残暑御伺い」とするのがおすすめです。

この「御伺い」という表現には、「お見舞いに伺う気持ち」という意味合いが含まれており、相手に対する敬意や丁寧さが一段と増します。

特にフォーマルな贈り物の場面や、初めてお中元を贈るような関係性の場合には、「御伺い」といった表現を用いると、相手への配慮がしっかり伝わり、好感を持ってもらえる可能性が高まります。

たとえお中元の時期が過ぎてしまっても、「遅れて申し訳ない」という気持ちと、「それでも感謝を伝えたい」という誠意が込められていれば、十分に礼儀を尽くした対応になります。

 

会社の上司に贈るときのポイント

お中元を誰に贈るか悩んだとき、特に気を遣うのが「旦那さんの会社の上司」といったフォーマルな相手です。

仕事上の関係がある方に対しては、感謝の気持ちを表すだけでなく、社会人としてのマナーも問われる場面。お中元の品選びや贈る時期、のし紙の書き方に至るまで、注意を払うことが大切です。

ここでは、会社の上司にお中元を贈る際に気をつけたいポイントを、事前準備から贈るときのマナーまで詳しく解説します。

これから初めてお中元を用意するという方も、安心して準備ができるようになりますよ。

贈る前に確認しておきたいこと

まず一番に確認しておきたいのが、「会社の規則や雰囲気に合っているかどうか」です。

近年では、公私の線引きが厳しくなってきており、お中元やお歳暮といった贈答文化を廃止している企業も増えています

とくに公務員の方やコンプライアンスを重視する企業では、「お中元などの贈り物を受け取るのは一切禁止」と明確に定められている場合もあります。

こうした場合、気を利かせたつもりが逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。

判断がつかないときは、同じ立場にある先輩社員や、その配偶者に「○○さんの職場ではお中元ってどうしてる?」と、さりげなく聞いてみるのが良いでしょう。

可能であれば、旦那さん自身に上司へ確認してもらうのも一つの方法です。

定番の贈り物とは?

上司に贈るお中元は、誰にでも喜ばれやすい「無難だけど品のある」贈り物が安心です。

あまり奇をてらった品を選ぶと好みが合わないこともあるため、万人受けする定番のギフトがベストといえるでしょう。

たとえば、以下のような品が上司向けとして人気です:

  • 有名店の高級焼き菓子詰め合わせ
  • 産地直送の果物やフルーツゼリー
  • 上質なコーヒー・紅茶のセット
  • 和牛や海鮮などのグルメギフト(カタログ形式)

予算については、一般的に3,000円〜5,000円程度が目安とされています。

あまりに高額だと相手に気を遣わせてしまう恐れがあるため、ほどよい価格帯を意識するのがポイントです。

 

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のし紙の書き方

お中元のマナーとして欠かせないのが「のし紙」です。贈る時期に合わせて、表書きを適切に変える必要があります。

具体的には以下のように書き分けましょう:

  • 7月15日まで:お中元
  • 7月16日〜立秋前(8月7日頃):暑中御見舞
  • 立秋(8月7日頃)以降:残暑御見舞

さらに、目上の方に贈る場合には「御伺い(例:暑中御伺い・残暑御伺い)」とすると、より丁寧な印象になります。

差出人の名前は、夫婦で贈る場合でも世帯主(旦那さん)のフルネームで書くのが基本です。

ただし、家族ぐるみで親しい関係の場合は、連名での記載や「○○家」といった書き方も検討できます。

直接手渡すときのマナー

近所に住んでいる場合や、ちょうど訪問する機会があるという場合は、お中元を手渡しするのも良い方法です。

ただし、いきなり訪ねて贈るのは避け、必ず事前にアポイントを取りましょう

訪問する際は、贈り物を風呂敷や紙袋に包んで持参し、玄関先で差し出すのが基本です。

包みから取り出して、のしが見える状態で手渡すようにすると丁寧な印象になります。

 

渡すときには、たとえば以下のような一言を添えると気持ちが伝わります:

「日頃の感謝の気持ちを込めまして、ささやかではございますが、どうぞお納めください。」

 

また、訪問時間は長居せず、5〜10分程度で失礼するのが礼儀です。

相手のご都合を最優先に考えた振る舞いを心がけましょう。

 

地域別:お中元の時期早見表

お中元は「いつからいつまでに贈ればいいの?」という疑問がつきものですが、実はこの時期、地域ごとに違いがあります。

ここでは、主要な地域ごとのお中元の期間を一覧で紹介します。

お相手の住んでいる地域に合わせて、贈るタイミングを調整することが大切です。

また、引っ越しなどで地域が変わった場合には、贈る側の地域ではなく、あくまでも「受け取る側」の地域の習慣に合わせるのがマナーとされています。

関東(東京・神奈川・千葉・埼玉など)

お中元の時期:7月1日〜7月15日

関東では、7月の初めから中旬までの期間に贈るのが一般的です。

この時期を過ぎると「お中元」としては扱われなくなるため、表書きを「暑中御見舞」や「残暑御見舞」に変更する必要があります。

関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良など)

お中元の時期:7月15日〜8月15日

関西では、関東よりも一ヶ月ほど遅く、7月中旬から8月中旬が基本です。

旧暦を重視する風習が根強く残っており、8月15日までなら「お中元」として贈って問題ありません。

北海道

お中元の時期:7月15日〜8月15日

北海道も関西と同様、比較的ゆったりとしたスケジュールでお中元を贈るのが一般的です。

暑さのピークが関東より遅いこともあり、この時期が定着しています。

九州

お中元の時期:8月1日〜8月15日

九州では他の地域よりもさらに遅く、8月に入ってから贈るのが主流です。

お盆と重なる時期でもあるため、お中元とお盆のご挨拶がセットになるケースも見られます。

東北・北陸・甲信越

お中元の時期:7月1日〜7月15日(関東と同じ)

これらの地域では、関東と同じタイミングで贈るのが一般的です。

旧暦・新暦の影響もありますが、最近では全国的な傾向にあわせて、7月前半に贈る方が増えています。

東海・中国・四国

お中元の時期:7月15日〜8月15日(関西と同じ)

東海・中国・四国地方では、関西の習慣にならい、7月中旬から8月中旬にかけて贈るのが定番です。

この時期を守ることで、地域のマナーに沿った丁寧な贈り方になります。

 

地域によって違いがあるため、迷ったときは「受け取る相手の地域に合わせる」ことを基本にすれば、大きな失礼にはなりません。

特にビジネスシーンや目上の方へのお中元では、時期をしっかりと意識しておきたいですね。

 

あとがき

お中元は、ただの贈り物ではなく、「いつもありがとうございます」「これからもよろしくお願いします」という気持ちをカタチにする、日本ならではの温かな文化です。

初めての贈り物は少し緊張するかもしれませんが、基本の時期やマナーさえ押さえていれば、心のこもった贈り物として相手にもきっと伝わります。

慌ただしい日々の中でつい贈るのを忘れてしまっても、表書きを変えるだけで失礼なく対応できる柔軟さがあるのも、お中元の良いところですね。

大切なのは、かたちよりも気持ち。

相手への感謝や思いやりを大切にしながら、お中元を通して、よりよい関係を築いていけると素敵ですね^^

 

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