節分と言えば豆まきですよね。
日本の年間行事の1つですが、「節分に豆まきをするのはなぜなのか?」というのを子供に聞かれて困ってしまった、なんてことはありませんか?
そこで今回は、節分にはなぜ豆まきをするのか、この意味をサラッと説明できるように由来などをご紹介したいと思います。
食べる豆の数とその理由も一緒に説明してあげてくださいね^^
節分に豆まきするのはなぜ?何か意味があるの?
大きなかけ声とともに豆をパ~っとまき散らす。
そんな節分の豆まきが風習になっているのはなぜなんでしょうか?
節分に豆まきがなぜされるのかというと、これには、
豆まきといえば家の中にいる鬼のような悪い物をやっつけて追い出し、鬼がいなくなった家の中に幸運を招く、のようなイメージがありませんか?
「鬼は外・福は内」と言いながら豆をまくんですからそう思っちゃいますよね^^;
これらを家の中から出してしまう、というのが豆まきなのです。
つまり、家族に不運が起こらないよう家の中の気を良いものに変える。
そんな意味合いがあるのです。
節分に行う豆まきってどこの家でも、子供が楽しみにしている年間行事ですよね。
普段投げたりしたら怒られてしまう食べ物を、部屋の中にバラバラ~っとまいて、それをワイワイ楽しみながら拾うのですから、子供にとっては新鮮な?ある意味衝撃的な行事かもしれません(笑)
家族の周りにある不運を追い払えるチャンス!と考えると、私たち大人も豆まきを楽しんでできそうですね^^
節分に豆まきをするようになった由来は?
節分は、季節を分けるという字を書きますが、その名のとおり「季節が変わる」を意味しています。
だけど、ここでちょっと疑問が・・・
実は、昔はそれぞれの季節が「せち分かれ」とされていました。
ですが、現代になって「春になる季節だけ節分」と言われるようになったのです。
季節の変わり目には邪気が生まれる、と昔は考えられていました。
この邪気を鬼に見立てて、これをはらうために豆をまくのが始まったのが豆まきの由来です。
その他では、実際の鬼をやっつける時に、豆をぶつけて退治した、という説もあります。
実は、豆まきは昔中国で行われていた、大みそかの邪気払いの儀式から伝わった習慣なのです。
和を感じるものといえば日本古来のもの、とつい思ってしまいがちなんですが、節分のように中国から伝わっているものが、現代でもわりと多く残っています。
邪気をはらうだけでなく、子供の笑顔を見ることが出来る楽しい行事です。
ぜひ、各ご家庭でも節分の日は豆まきで盛り上がってくださいね。
節分に豆まきを食べる数はいくつ?大人と子供では違う?
節分には豆まきをした後、炒った豆を年の数だけ食べる習慣があります。
どっちなのか迷う人も多くはないでしょうか?
節分に豆を食べる数は、
これには、新しい年も無病息災であるように、との願いが込められています。
もともとは数え年に1を足した数を食べるというのが習わしでしたが、
現在では、
・その時の自分の年齢+1
・満年齢+1
・数え年+1
というように、地域や各家庭ごとでそれそれ違っています。
じゃあどれにしたらいいの?と、ここでまた迷ってしまう人もいそうですが、現在ではあまりこのへんにこだわる人は少なく、好きな数を食べても大丈夫と言えます。
どうしても困るという人は、昔からの習わしである、「数え年+1個」にしておくといいですよ^^
大人になるほど数が多くなってきて、食べるのがちょっと大変になりますよね。
ですが、「年齢と同じ数の福を体に入れる」という意味もあるので頑張って食べましょう^^
節分の豆まきのやり方について
節分の豆まきのやり方は、必ずしもの通りにしなければいけないことはありませんが、どんな風に?とわからない時は、一般的なやり方をまねて行ってみてください^^
現代の一般的な豆まき
・豆は豆まきの後で食べる
本来は、家の中にまいた豆を拾ってそれを食べます。
ただし、近年では衛生上1粒ずつ拾った豆を食べる家庭はほとんどありません。
部屋にまく分と食べる分は最初に分けておくか、拾った豆を食べるのなら袋入りのものをまくようにしましょう。
・豆まきの時間は夜
節分の豆まきは、夜に行います。
これは、鬼は夜に来るということからですが、時間が合わない場合は夕暮れ時などでも良いようです。
・一家の主人が豆まきをする
その家の主人、または年男が豆をまきます。
掛け声はみなさんご存知の「鬼は外ー!福は内ー!」と大きな声で。
ですが、子供さんとの楽しい行事にするなら、やはり子供が鬼へ豆をぶつけて退治するというのが良い思い出になりそうですね^^
・まく豆がなくなったら豆を食べて終了
最後に豆を食べることで豆まき行事は終了です。
鬼を退治した後(邪気をはらった後)に、1年の健康を願って年の数+1つを食べます。
節分の豆まきの本来のやり方はちょっと面倒でもあり、現代の住宅事情ではその通りに行うのがかなり難しいです。
豆まきをする時に気を付けたいこと
・ご近所さんに大きな声が迷惑にならないように
節分の豆まきは、大きな声で鬼は外~!福は内~!を言いながらまくのが基本です。
中には騒音として受ける人もいます。外で買っている犬が吠えだしたりすることもあるので、周りの環境を考えて迷惑にならないように気を付けましょう。
・外にまく豆 マンション・アパートは特に注意
本来であれば、節分の豆まきは豆を外に思いっきりまくのが基本ですが、近年では昔と違って外に豆をまくのには十分注意する必要があります。
まいた豆を=外に捨てたと同じと考える人もいるので、ちょっとでもそのようなトラブルの可能性が考えられるのであれば、豆は家の中だけでまく方が無難です。
特に、マンションやアパートのは高い位置から地面に落ちていくので、小さい豆とは言え衝撃も少し大きくなるので、車が止まっていたり、歩いている人にぶつかってしまっては大変です。
自宅のベランダだけにしておくか、家の中にとどめておきましょう。
・小さい子は豆がのどにつまることも!
豆まきの豆は小さく固い粒なので、小さい子がのどにつかえてしまうという事故もあります。
年齢で言うと3歳くらいまでは食べないは安全と言われますが、固いものをしっかり噛んで食べられるようになるまでは大豆は与えない方が安心です。
また、大豆はアレルギーの心配もあります。
拾った豆を子供が口の中にパッと入れてしまわないかも、しっかり見ていてあげましょう。
なぜ「鬼は外 福は内」って言うの?
豆をまく時に言う「鬼は外」の鬼は、本来の意味は「邪気」のことです。
昔は、病気や災難などはこの邪気のせいと考えられていたからです。
悪い出来事を起こしてしまう邪気を家の外へ追い出すのが、鬼は外~!の掛け声になっています。
福は内~の福は簡単に言うと「良いこと」ですね^^
子供に説明するならば、
といった感じで言うとわかりやすそうですね^^
なぜ豆なの?大豆を使うのに意味はある?
豆まきに使うのは「大豆」です。地域によって違いがありますが、ほとんどの場所では大豆が使われています。
なぜ大豆なのかにも理由があり、
・悪魔を射ることから魔滅(まめ)
などと言われています。
射る=炒る、という語呂合わせから、炒った大豆をまくようになったという説もあります。
この炒り豆にはもう1つ説があり、外にまいた豆から芽が出るのが縁起が悪いことだから、という話もあります。
また、落花生をまく豆まきに使う地方もありますが、こちらは、拾った豆をきれいに食べることができるから落花生をまくようになったと言われています。
さいごに
節分の豆まきのお話はいかがでしたか^^
子供になぜ?どうして?と聞かれた時にこの内容を簡単にササッと説明してあげてくださいね。
近年では外に思いっきり豆をまけないという家がほとんどだと思います。
ですが、この豆まきは子供にとっては大切な年間行事。園や学校でお友達と一緒に行う豆まきとは違い、
・家族で楽しめる
・色々な種類の豆が食べられる
(用意してあげてくださいね^^)
といった良い思い出になること間違いなしです♪
豆を食べながら、ぜひ楽しい会話をたくさんしてくださいね。