朝顔の地植えが怖い理由、あなたは知っている?

投稿日:2025-05-20 更新日:

朝顔 庭に植えてはいけない

夏の風物詩として親しまれている「朝顔」。

小学校の自由研究や観察日記でおなじみのこの花を、お庭に植えてみようと考える方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、朝顔を庭に地植えすると、後々「植えなければよかった…」と後悔してしまうこともあるのです。

この記事では、朝顔の持つ意外な性質や注意点をわかりやすくご紹介します。

ガーデニングを楽しむ主婦の方にとって、安心して植物を育てるためのヒントになれば幸いです。

 

朝顔を庭に植えてはいけない理由

朝顔の繁殖力とその影響

朝顔は可憐な花を咲かせることから、夏の風物詩として親しまれています。

特に子どもの自由研究や学校の栽培体験でもよく登場する植物です。

しかし、実はこの朝顔には思わぬ落とし穴があります。

 

それは「強すぎる繁殖力」です。

 

朝顔は種からでも簡単に育てることができ、一株からでも大量に発芽し、つるをどんどん伸ばしていきます。

庭に地植えすると、その旺盛な生命力で他の植物の成長スペースを奪ってしまったり、隣家のフェンスや塀を越えて伸びてしまうことも。

知らず知らずのうちに「庭のジャングル化」を招いてしまう恐れがあります。

危険な植物:朝顔の特性

朝顔は、ヒルガオ科に属する植物であり、つる性で広がる性質があります。

つるは一日に何センチも伸びることがあり、支柱がないと周囲の植物に巻きついてしまいます。

さらに種がこぼれると翌年には思いがけない場所からも発芽してしまうため、放置しておくと庭全体が朝顔だらけになることも。

一部の宿根性の品種(後述します)は冬越しして次の年も育ち続けるため、予想以上に管理が難しい植物でもあるのです。

増えすぎる朝顔の対策方法

朝顔が増えすぎて困ってしまった場合、まずは「種の管理」が重要です。

花が咲き終わったあとの種をそのまま放置していると、そこから翌年以降も自動的に芽を出してしまいます。

こまめに花がらを摘み取ることで、繁殖の抑制につながります。

 

また、地植えではなく鉢植えで育てることで、繁殖範囲をコントロールしやすくなります。

つるが絡みつきやすいので、支柱やネットを活用し、他の植物と接触しないように育てましょう。

宿根朝顔と琉球朝顔の違い

朝顔には「一年草タイプ」と「宿根草タイプ」があります。

特に注意が必要なのが「琉球朝顔」や「宿根朝顔」と呼ばれるタイプです。

これらは一度植えると冬を越して毎年成長を繰り返し、地下茎を伸ばしてさらに広がっていきます。

琉球朝顔は特に成長が早く、初夏から晩秋まで花を咲かせ続ける力強さを持っています。

魅力的に感じるかもしれませんが、その反面、除草が難しくなるため、長期的な管理が必要です。

 

朝顔の育て方と注意点

朝顔の育て方:基本的なコツ

朝顔は比較的育てやすい植物です。

日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。

種まきから花が咲くまでの期間が短いため、育てる楽しみも大きいです。

ただし、前述したように地植えにする際は繁殖しすぎないよう注意が必要です。

水やりと肥料の重要性

朝顔は水が大好きな植物です。

特に夏場は朝と夕方の1日2回水やりを行うことで、元気に育ってくれます。

ただし、湿気が多すぎると根腐れの原因になるので、水はけの良い土を使うことが大切です。

肥料はつぼみがつく前の成長期にしっかり与えましょう。

肥料が不足すると花が小さくなったり、咲かなくなったりすることもあります。

つるの誘引方法と支柱の使い方

つるが伸びるときには、方向をうまく誘導してあげることが重要です。

ネットや支柱を使って、巻きつく先を決めてあげると、他の植物への干渉を避けることができます。

支柱は早めに設置しておくことで、つるの絡まりを防ぎ、美しく育てることができます。

風で倒れないように固定もしっかりと行いましょう。

病気や害虫の発生に注意

朝顔は比較的病害虫に強い植物ですが、夏の高温多湿の時期には「うどんこ病」や「アブラムシ」などが発生することがあります。

見つけたらすぐに対処し、風通しをよく保つことが予防のカギです。

特に密植していると病気が広がりやすいので、間隔をあけて植えるなどの工夫も忘れないようにしましょう。

 

朝顔の種まきと最適な時期

朝顔の種まきのタイミング

朝顔の種まきは、気温が安定して暖かくなる5月上旬から中旬ごろが適しています。

霜が降りる時期に種をまいてしまうと、発芽しなかったり、成長が遅れたりしてしまいます。

発芽に適した気温とは

朝顔の発芽に適した気温は20〜25℃前後です。

気温が低すぎると発芽しづらく、高すぎても徒長してしまう可能性があるため、気候に合わせて時期を見極めるのがポイントです。

鉢植えと地植えの選択

庭に植えるスペースがあると地植えをしたくなりますが、前述の通り朝顔は繁殖力が強いため、鉢植えのほうが管理しやすくおすすめです。

鉢植えなら移動もでき、つるの広がりもコントロールしやすくなります。

 

朝顔と他の植物との兼ね合い

地植えする際の環境を考える

もし地植えにする場合は、ほかの植物から距離をとって植えることが大切です。

また、地面にこぼれた種が翌年も芽を出さないよう、落ちた種はできるだけ取り除いておくようにしましょう。

草花との相性

朝顔はつるを巻きつける性質があるため、背の低い草花との相性はあまりよくありません。

絡まれて成長が妨げられてしまう可能性があるからです。

相性が良いのは、垂直方向に伸びる植物や、鉢植えで管理できるものです。

ガーデニングにおける朝顔の役割

朝顔はグリーンカーテンとして活用できるなど、うまく使えば夏の暑さ対策にもなります。

目隠しにもなるため、ベランダやフェンス沿いなどに限定して栽培すると、おしゃれで実用的なガーデニングが楽しめますよ^^

 

朝顔の収穫と収穫後の管理

朝顔の収穫について知っておくべきこと

朝顔の「収穫」とは、種の採取のことを指します。

花が咲き終わると種ができるので、来年も育てたい場合はその種を採取します。

ただし、放置しておくと勝手にこぼれてしまうため、必要な分だけを取って、それ以外は処分しましょう。

収穫後の処分方法

採取しない種は早めに取り除き、つるや葉も花が終わったら整理しましょう。

庭にそのまま放置しておくと、害虫の住処になったり、次の年に思わぬところから朝顔が生えてくる原因になります。

プランターでの育て方と利点

プランター栽培の朝顔は、管理がしやすくおすすめです。

繁殖を抑えられ、必要な場所に移動もできるため、ベランダや玄関先のアクセントにもなります。

ネットやトレリスを使えば、省スペースでも十分に楽しめます。

 

あとがき

朝顔は夏の風物詩として私たちに親しまれている植物ですが、その強い繁殖力や管理の難しさを知らずに庭に植えてしまうと、後悔することになるかもしれません。

とくに琉球朝顔や宿根性の品種は、一度植えると毎年育ち続け、庭のコントロールが難しくなってしまうことも。

しかし、朝顔そのものが悪い植物というわけではありません。

鉢植えやプランターを活用すれば、美しい花を安全に楽しむことができます。

お庭の環境やライフスタイルに合わせて、上手に朝顔と付き合っていきましょう。

「朝顔を庭に植えてはいけない理由」を知ることで、よりガーデニングを楽しめるヒントになれば嬉しいです^^

 

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