
洗濯機が脱水の途中で止まり、「片寄り」の表示が出ると、何度やり直しても終わらず困ってしまいますよね。
洗濯物の偏りは、衣類の入れ方や量、大物の洗い方などがきっかけで起こることがあり、洗濯物をほぐして均等に入れ直すことで脱水を再開できる場合があります。
一方で、脱水から給水やすすぎに戻る動きは、洗濯機がバランスを整えようとしていることもあり、すぐに異常とは限りません。
この記事では、洗濯機が片寄りによって脱水できないときの対処法から、日頃できる予防策、使用を止めて相談したほうがよい状態までわかりやすく解説します。
慌てて何度も運転を繰り返す前に、安全を確認しながら原因に合った対応をしていきましょう。
この記事でわかること
- 片寄りで脱水が止まったときに、洗濯物を入れ直す手順
- 脱水中に給水やすすぎへ戻る理由
- 洗濯物の量・大物・洗濯ネットによる片寄りを防ぐ方法
- 異音や激しい振動が続くときに確認したいポイント
洗濯物をほぐして均等に入れ直すと脱水を再開しやすい

洗濯機が片寄りを検知して脱水できないときは、洗濯物を一度ほぐし、洗濯槽の中へ均等に入れ直すことで再開しやすくなります。
衣類が一か所に固まったままでは洗濯槽が安定して回りにくいため、慌てず安全を確認してから入れ直してみましょう。
無理にふたを開けたり、回転中の洗濯物に手を入れたりしないことが大切です。
運転を停止し、洗濯槽が完全に止まってからふたを開ける
まずは洗濯機の一時停止または電源ボタンで運転を止め、洗濯槽の回転が完全に止まったことを確認します。
脱水中は洗濯槽が高速で回転するため、止まる前にふたを開けようとするのは避けましょう。
ふたがロックされている機種では、停止後もしばらく解除まで時間がかかる場合があります。
操作パネルの表示や取扱説明書を確認し、ロックが解除されてからふたを開けてください。
洗濯槽内に水が多く残っているときは、衣類が重くなっているため、取り出す際に足元へ水が落ちないよう注意すると安心です。
-
洗濯機の運転を停止する。
-
洗濯槽の回転音がなくなったことを確認する。
-
ふたのロックが解除されてから開ける。
-
濡れた衣類を扱うため、床が滑りやすくなっていないか確認する。
絡まった衣類をほぐし、洗濯槽の外側へ均等に広げる
ふたを開けたら、タオルや衣類が絡み合って大きなかたまりになっていないかを見てみましょう。
特に長袖の衣類、ひも付きの衣類、タオル類は絡まりやすく、濡れると一つの重いかたまりになりがちです。
衣類をやさしくほぐしたら、洗濯槽の片側だけに置かず、内側の外周に沿って広げるように入れ直します。
中央に高く積み上げるよりも、周囲へ低く均一に配置するほうが、回転時のバランスを整えやすくなります。
ジーンズや厚手のパーカーなど重さのある衣類がある場合は、同じ場所へ重ねず、ほかの衣類と離して配置するとよいでしょう。
| 状態 | 入れ直し方の目安 |
|---|---|
| タオルが丸まっている | 一枚ずつ広げ、複数枚を離して置く。 |
| 袖やひもが絡んでいる | 絡まりをほどき、衣類の形を整えてから入れる。 |
| 厚手の衣類がある | 重い衣類を一か所へ集めず、周囲へ分散させる。 |
| 片側に衣類が寄っている | 洗濯槽の外側に沿って、全体へ均等に広げる。 |
入れ直す際は、洗濯物を強く押し込む必要はありません。
洗濯槽の中で衣類が自然に広がる程度に整え、偏っている部分をなくすことを意識してみてください。
量が多いときは減らし、少なすぎるときは衣類を追加する
洗濯物を広げても洗濯槽内がぎゅうぎゅうの場合は、何枚か取り出してから脱水を試します。
濡れた衣類は乾いた状態より重く、詰め込みすぎるとほぐしにくいうえ、均等に配置しづらくなります。
反対に、洗う物がごく少量で重さに偏りがある場合は、洗濯できる衣類を数枚追加してバランスを取りやすくする方法もあります。
ただし、追加する衣類は洗濯表示を確認し、すでに洗っている衣類と一緒に洗って問題ないものを選びましょう。
迷ったときは、無理に追加せず、入っている洗濯物を整えてから再運転するほうが扱いやすい場合もあります。
ふたを閉めて「脱水のみ」で再運転する
洗濯物を整えたらふたをしっかり閉め、操作パネルから「脱水のみ」または脱水の工程を選んで再運転します。
機種によっては、停止後にスタートボタンを押すだけで、脱水を再開できる場合もあります。
再運転後はすぐにその場を離れず、洗濯機が大きく揺れていないか、同じ表示が出ていないかを短時間確認すると安心です。
脱水が始まり、回転が徐々に安定していれば、入れ直しによってバランスが整った可能性があります。
一度でうまく進まなくても、衣類の位置を少し変えるだけで再開できることがあります。
それでも繰り返し止まる場合は、何度も連続して運転を試さず、表示内容を確認して次の対処を考えましょう。
脱水から給水やすすぎへ戻るのは片寄りを直すための動作

脱水の途中で給水したり、すすぎのような動きに戻ったりするのは、洗濯機が洗濯物の片寄りを自動で整えようとしているためです。
故障とは限らず、脱水時の大きな揺れを抑えながら、安全に運転を進めるための補正動作として行われます。
ただし、同じ動作を何度も繰り返して脱水が終わらないときは、洗濯物のバランスを人の手で整える必要があるかもしれません。
洗濯機は重量バランスの崩れを検知すると脱水を停止する
洗濯機は、洗濯槽を高速で回転させて水分を飛ばす脱水の前後に、槽の揺れ方や回転の状態を確認しています。
濡れた衣類が片側に集まると、洗濯槽の重さが均一ではなくなり、回転時に大きく振れやすくなります。
この状態のまま高速回転を続けると、洗濯機本体への負担が増えたり、周囲へ振動が伝わったりするため、洗濯機はいったん脱水を止めます。
脱水が止まっても、すぐに異常と考える必要はありません。
とくに、洗濯物が水を多く含んでいるときは、わずかな位置の違いでも重さの偏りが大きくなることがあります。
脱水前は問題なく見えても、衣類同士が絡んだり、一部に水分が集中したりすると、運転中にバランスが変わる場合もあります。
| 洗濯機が確認している状態 | 片寄りがある場合に起こりやすい動き |
|---|---|
| 洗濯槽の揺れ | 脱水を一時停止して補正動作へ移る |
| 回転の安定性 | 高速回転に入らず、ゆっくりした回転を繰り返す |
| 洗濯物の広がり方 | 給水やかくはんを行って位置を変える |
給水とかくはんを行い、洗濯物の片寄りを自動で直している
脱水から急に給水へ戻ったように見えるのは、洗濯物をもう一度ほぐし、洗濯槽の中で広げ直すためです。
少量の水を加えることで衣類が動きやすくなり、洗濯槽の回転やかくはんによって、片側に寄った洗濯物を分散させようとします。
機種によっては、表示上は「すすぎ」に戻ったように見えても、実際には脱水前のバランス調整を行っていることがあります。
このため、予定していた終了時刻よりも洗濯時間が延びることがあります。
給水・かくはん・再脱水という流れを一度行う程度なら、洗濯機が自動で調整できている可能性があります。
補正後に洗濯槽の回転が安定すれば、そのまま脱水工程へ進み、通常どおり終了することもあります。
- 脱水が止まり、少量の給水が始まる
- 洗濯槽がゆっくり回り、衣類を動かす
- 排水して、再び脱水を試す
この流れは、洗濯物を均等に広げるための自動調整として考えられます。
途中で洗濯機のふたを開けたり、電源を切ったりすると補正が中断される場合があるため、まずはしばらく運転の様子を見守るとよいでしょう。
補正を繰り返して終わらない場合は手作業で入れ直す
自動補正を何度も繰り返しているのに脱水へ進まない場合は、洗濯物の片寄りが解消しきれていない可能性があります。
同じ給水やかくはんが続き、終了予定時刻を過ぎても運転が終わらないときは、いったん運転を止めて洗濯槽の中を確認する目安になります。
確認する際は、洗濯機が完全に停止してからふたを開けましょう。
衣類が一か所に固まっていたり、絡まって大きなかたまりになっていたりする場合は、ほぐして洗濯槽内に広げることで、次の脱水が進みやすくなります。
また、洗濯物の一部だけが水を多く含んで重くなっていることもあるため、全体の位置を見ながら均等になるよう整えることが大切です。
再開後も補正動作が続く場合は、何度も運転を繰り返すより、洗濯物の状態以外に確認したい点がないかを順に見直しましょう。
洗濯物の多すぎ・少なすぎはどちらも片寄りの原因になる

洗濯物は多すぎても少なすぎても、脱水時のバランスが崩れやすくなります。
洗濯槽の中で衣類がほどよく動ける量に整えることが、片寄りによって脱水できない状態を防ぐ基本です。
とくに重さや厚みが異なる衣類を洗うときは、量だけでなく組み合わせにも気を配ると安心です。
詰め込みすぎると衣類が動かず一か所に固まりやすい
洗濯物を洗濯槽いっぱいに入れると、衣類同士が押し合って動きにくくなり、脱水前に均等な状態へ整いにくくなります。
洗濯中は問題なく見えても、脱水で回転が速くなった際に衣類が片側へまとまり、洗濯機が運転を止めることがあります。
とくにタオル、スウェット、厚手の部屋着などは水分を含むと重くなるため、量が多い日は注意が必要です。
洗濯槽の上部までぎゅうぎゅうに詰める入れ方は避けると、衣類が広がる余裕をつくれます。
| 入れ方の状態 | 起こりやすいこと |
|---|---|
| 押し込まないと入らないほど多い | 衣類が動きにくく、かたまりになりやすい |
| 厚手の衣類ばかりをまとめて入れる | 水を含んだ後の重量差が大きくなりやすい |
| 洗濯槽に適度な空間がある | 衣類が動きやすく、バランスを保ちやすい |
洗濯物が多いと感じたら、無理に一度で終わらせようとせず、2回に分けて洗うほうがスムーズに進みやすいでしょう。
少量の衣類や重い衣類1枚だけでもバランスが崩れやすい
洗濯物が少なすぎる場合も、洗濯槽の中で重さを分散しにくくなるため、片寄りの原因になります。
たとえば、濡れたバスタオル1枚や厚手のパーカー1枚だけでは、回転中に一方向へ寄りやすくなります。
少量洗い自体ができないわけではありませんが、衣類の重さや素材によっては脱水が安定しにくいことがあります。
少量で洗うときは、同程度の厚みの衣類を数枚加えられるか確認するとよいでしょう。
- フェイスタオルを数枚洗うときは、厚みが近い衣類を加える
- 重い衣類を洗うときは、軽い衣類だけに偏らないよう組み合わせる
- 水を多く含みやすい衣類が1枚だけにならないようにする
ただし、洗う必要のない衣類を無理に追加する必要はありません。
少量洗いで何度も脱水が進みにくい場合は、次回から洗濯物がある程度たまってから洗う方法も検討してみてください。
ジーンズや厚手の衣類はほかの衣類と分散させて洗う
ジーンズ、厚手のパーカー、バスタオルなどは、水を含むと重量が増え、片寄ったときの影響も大きくなります。
これらを数枚重ねて入れると、洗濯槽の中で同じ場所に集まりやすく、脱水時のバランスが崩れることがあります。
厚手の衣類を洗う際は、重いもの同士を一か所へまとめず、ほかの衣類の間に入るように配置するのがポイントです。
重さのある衣類を洗濯槽の片側だけへ寄せないことを意識すると、負荷が集中しにくくなります。
また、ジーンズのポケットにハンカチや小物が入ったままだと、一部だけが重くなる場合があります。
洗濯前にポケットの中を確認し、衣類の形を軽く整えてから入れるとよいでしょう。
厚手の衣類が多い日には、薄手の衣類だけを別にするなど、洗うグループを分ける方法も役立ちます。
洗濯容量と入れ方は取扱説明書の目安に合わせる
洗濯機ごとに洗濯できる容量や、コース別の目安は異なります。
本体の大きさだけで判断せず、取扱説明書に記載された洗濯容量と衣類量の目安を確認することが大切です。
容量は乾いた状態の洗濯物を基準として案内されていることが多いため、濡れた後の重さでは判断しないようにしましょう。
とくに毛足のある衣類や厚手のタオルは見た目以上にかさばるため、容量内でも入れすぎに感じることがあります。
- 洗濯コースごとの容量を確認する
- 乾いた洗濯物の量を基準にする
- 衣類を押し込まず、洗濯槽内に余裕を残す
- 厚手のものが多い日は量を控えめにする
洗濯物の量を毎回ぴったり測る必要はありませんが、入れすぎと少なすぎの両方を避ける意識が大切です。
普段から適量を守って洗うことで、脱水時の片寄りが起こりにくくなり、洗濯機にも無理な負担をかけにくくなります。
毛布やシーツは広げて入れ、指定コースで洗うと片寄りにくい

毛布やシーツのような大きな洗濯物は、折りたたみ方と入れる向きを整え、洗濯機に合ったコースを選ぶことで片寄りを抑えやすくなります。
洗濯槽の中で大物が一か所に丸まると、水を含んだ部分だけが重くなり、脱水時にバランスを取りにくくなるためです。
洗濯機本体と洗濯物の取扱表示を確認したうえで洗うことが、スムーズに脱水を進めるポイントです。
毛布やシーツは折り方と入れ方を取扱説明書で確認する
毛布やシーツは面積が広いため、そのまま無造作に入れると洗濯槽の中で偏って広がったり、絡まったりしやすくなります。
とくにシーツは端が絡むと大きなかたまりになり、水分を含んだ一部分へ重さが集中することがあります。
洗濯機の取扱説明書には、大物を洗うときの折り方や入れ方が案内されていることがあります。
たとえば、じゃばら状にたたんでから洗濯槽へ沿わせる方法や、長い辺を内側に折り込んで入れる方法など、機種によって推奨される手順は異なります。
自己流で強く押し込まず、説明書にある入れ方を優先しましょう。
- 毛布は広げて異物が付いていないか確認する
- シーツは四隅や端が内側になるように整える
- 洗濯槽の壁に沿わせる必要がある場合は説明書に従う
- 大物用の洗濯ネットが指定されている場合は用意する
大物用ネットを使う場合も、ネットの中で洗濯物が片側へ寄った状態のままにならないよう、全体をならしてから口を閉じるとよいでしょう。
バスタオルなど吸水性の高いものを一か所に重ねない
毛布やシーツと一緒にバスタオルを洗うときは、吸水性の高いものを同じ場所へ重ねないことが大切です。
厚手のバスタオルやタオルケットは水を含むと重くなり、重なった部分だけが大きな負荷になりやすいためです。
たとえば、シーツの内側へバスタオルを何枚も包み込むように入れると、洗濯中にひとつの大きなかたまりになることがあります。
一緒に洗う必要がある場合は、厚手のものを大物の中央や片側へ集中させず、位置を分けて入れるようにしましょう。
| 片寄りにつながりやすい入れ方 | 整えやすい入れ方 |
|---|---|
| シーツでタオル類を包むように重ねる | タオル類を広げ、大物と重ならない位置に分ける |
| 濡れた厚手タオルが一か所に集まる | 厚みのある部分が偏らないように全体をならす |
| 毛布の上へ衣類をまとめて載せる | 基本は大物中心で洗い、組み合わせは説明書に従う |
洗い上がりにタオルやシーツが強く絡んでいる場合は、次回から組み合わせを見直すことも片寄りの予防につながります。
大物洗いコースや毛布コースがある場合は適切に使い分ける
洗濯機に大物洗いコースや毛布コースがある場合は、通常コースではなく、洗うものに合ったコースを選びましょう。
これらのコースは、大きくかさばる洗濯物を想定して、水量や洗い方、すすぎ方、脱水の進め方が調整されていることがあります。
通常コースで洗えるように見えても、大物に適したコースを使うほうが、洗濯槽内での動きが安定しやすい場合があります。
コース名や使える洗濯物の種類は機種ごとに異なるため、「毛布」「大物」「布団」などの表示だけで判断せず、説明書の対象品を確認することが大切です。
- 毛布:毛布コースまたは取扱説明書で指定されたコース
- シーツ・タオルケット:大物洗いコースの対象か確認する
- 薄手の寝具カバー:素材や表示に合う通常コースを選ぶ
- 洗濯ネットの使用:コースごとの案内に従う
乾燥機能まで使う場合は、洗濯時とは別に乾燥できる素材や容量の条件が定められていることもあるため、洗濯表示と説明書の両方を確認しましょう。
単独洗いできる製品か洗濯表示も確認する
毛布、敷きパッド、シーツなどは、家庭用洗濯機で洗えるものでも、ほかの洗濯物との組み合わせに注意が必要な場合があります。
洗濯表示に家庭洗濯が可能と示されていても、製品によっては単独洗いが案内されていることがあります。
色移りが気になる製品だけでなく、毛羽が出やすいものや、厚みがあって水を含みやすいものも、単独で洗うほうが扱いやすいことがあります。
洗濯表示に「単独で洗う」などの案内があるときは、その表示を優先してください。
また、家庭で洗える表示がないものや、洗濯機での取り扱いに不安があるものは、無理に洗濯槽へ入れず、製品の案内に沿ったお手入れ方法を選ぶと安心です。
大物は見た目以上に洗濯中の動きが大きくなりやすいため、洗う前の表示確認と準備を丁寧に行うことが、脱水時の片寄りを防ぐ基本になります。
洗濯ネットは数や大きさを分散して重量差を抑える

洗濯ネットを使うときは、衣類を一つのネットに詰め込みすぎず、大きさや重さが偏らないように分けて入れることが大切です。
ネットごとの重さに差が出ると、脱水中に洗濯槽内で片方へ寄りやすくなり、脱水が止まる原因になることがあります。
ネットは衣類を守るためのものですが、入れ方によっては片寄りにつながるため、複数使う場合ほど全体のバランスを意識しましょう。
衣類を詰め込みすぎた洗濯ネットは中身を減らす
洗濯ネットに衣類をぎゅうぎゅうに詰めると、ネットの中で衣類が動きにくくなり、一つの重いかたまりになりやすくなります。
特に、厚手の衣類や水分を含みやすい衣類をまとめて入れると、ほかの洗濯物との重さの差が大きくなることがあります。
ネットのファスナーが閉まるからといって、十分な余裕があるとは限りません。
ネットの中で衣類が少し動く程度の余裕を残すと、洗濯中の負担を抑えやすくなります。
- 衣類を強く押し込まない
- 厚手の衣類を何枚も同じネットに入れない
- ネットが丸く膨らんでいるときは中身を分ける
- 洗濯後に衣類が強く絡んでいるときは入れ方を見直す
デリケートな衣類を守りたい場合でも、一つのネットにまとめるより、衣類の種類や厚みに合わせて分けるほうが扱いやすいでしょう。
大きなネット1個だけで運転するのを避ける
大きな洗濯ネットを一つだけ使い、その中に複数の衣類を入れる方法は、脱水時の重心が偏るきっかけになることがあります。
ネット自体が大きいと、洗濯槽の中で一方向へ寄ったままになったり、衣類がネットの片側へ集まったりする場合があるためです。
とくに、ネットの中に衣類が少量だけ入っている状態では、洗濯中に中身が片側へ寄りやすくなります。
一つの大きなネットだけに頼るのではなく、衣類に合う大きさのネットを選び、必要に応じて複数に分ける方法を検討しましょう。
| 入れ方 | 起こりやすい状態 | 見直し方 |
|---|---|---|
| 大きなネット1個に衣類をまとめる | 中身が片側へ寄りやすい | 衣類ごとに適した大きさのネットへ分ける |
| 小さなネットに厚手の衣類を詰め込む | 重いかたまりになりやすい | 中身を減らすか、無理のないサイズへ替える |
| 複数のネットに同じ種類の衣類を集中させる | ネットごとの重量差が出やすい | 厚みや枚数を調整して分散する |
ただし、衣類によってはネットの大きさや入れ方が指定されていることがあるため、自己判断で分け方を変えすぎないようにしましょう。
複数のネットは重さが近くなるように分ける
ネットを複数使うときは、枚数だけをそろえるのではなく、洗濯後に水分を含んだときの重さが極端に違わないようにすることがポイントです。
たとえば、薄手の衣類ばかり入ったネットと、厚手の衣類ばかり入ったネットでは、見た目の量が同じでも重さに差が出ることがあります。
同じような厚みの衣類を組み合わせたり、重い衣類を一つのネットへ集中させずに分けたりすると、偏りを抑えやすくなります。
- 薄手の衣類だけを一つのネットへ集めすぎない
- 厚手の衣類は、ほかのネットとの重さを見ながら分ける
- 同じネットに入れる衣類は、素材や厚みが近いものを目安にする
- ネットの数だけ増やして中身が極端に少なくならないようにする
洗濯前に正確な重さを量る必要はありません。
手に持ったときに「一つだけ明らかに重い」「一つだけほとんど空」という状態を避けるだけでも、入れ方を整えやすくなります。
ネットの使用方法は衣類の洗濯表示と取扱説明書を優先する
洗濯ネットの使い方に迷ったときは、衣類についている洗濯表示と、洗濯機の取扱説明書の案内を優先してください。
衣類によってはネットの使用がすすめられていたり、反対に、たたみ方や入れ方が指定されていたりすることがあります。
また、洗濯機によっては、ネットを使用できる衣類の種類や、ネットに入れる量について案内が設けられている場合があります。
「衣類を守るため」と「洗濯機が安定して運転するため」の両方を確認すると、片寄りを防ぎながら洗いやすくなります。
普段から同じネットを使っていて脱水が止まりやすいなら、ネットの傷みや伸びも確認してみましょう。
ネットが大きく変形していたり、ファスナー周辺が傷んでいたりする場合は、衣類が中で偏りやすくなることもあるため、状態に合ったものへ見直すと安心です。
防水性や高吸水性のある製品は洗濯機で脱水しない

洗濯物を入れ直しても脱水時の片寄りが改善しないときは、防水性や水を多く含む製品が混ざっていないか確認してみましょう。
水が抜けにくい製品は洗濯槽内で大きく偏りやすいため、洗濯機での脱水を避けることが大切です。
洗えるように見える製品でも、洗濯表示や洗濯機の取扱説明書で脱水不可と案内されている場合があるため、運転前に確認すると安心です。
レインコートや防水シーツは水が抜けにくく強い振動につながる
レインコート、防水シーツ、おねしょシーツ、浴室用のマットなど、表面に水を通しにくい加工がある製品は、洗濯槽で脱水しないようにしましょう。
これらの製品は水を含んだ状態で洗濯槽に張り付き、水が一か所にたまりやすくなります。
すると洗濯槽が回転するときのバランスが崩れ、片寄りを検知して脱水が止まったり、いつもより大きく揺れたりすることがあります。
防水加工の衣類は見た目では判断しにくいこともあるため、タグにある洗濯表示を確認する習慣をつけるとよいでしょう。
| 製品の例 | 確認したいポイント |
|---|---|
| レインコート・防水ジャケット | はっ水・防水加工の有無と洗濯表示 |
| 防水シーツ・おねしょシーツ | 洗濯機での洗い方と脱水に関する案内 |
| バスマット・浴室用マット | 裏面のすべり止め加工や防水層の有無 |
| ペット用シーツなど | 吸水層や防水層が使われていないか |
なお、衣類の「はっ水加工」と、防水シーツのように水を通しにくい構造は同じではありません。
迷う製品は自己判断で脱水を続けず、製品ごとのお手入れ表示を優先してください。
足拭きマットやウレタン製品なども洗濯表示を確認する
足拭きマットや厚みのあるマット類は、水をたくさん吸うことで重くなり、脱水時に片寄りやすくなることがあります。
特に、裏面にゴムやすべり止めが付いたもの、低反発素材やウレタンを使ったものは、洗濯機での扱いに注意が必要です。
素材によっては水を含むと形が変わりやすかったり、内部まで乾きにくかったりするため、「洗濯機で洗えるか」だけでなく「脱水できるか」まで確認しましょう。
高吸水性のある製品も、必ずしも洗濯機が使えないわけではありません。
ただし、洗える場合でも単独での洗濯が案内されていたり、使用できるコースが指定されていたりすることがあります。
- 厚手で水を含むと急に重くなるもの
- 裏面にゴム・樹脂・すべり止めが付いているもの
- ウレタン、低反発素材、スポンジ状の素材を含むもの
- クッション性があり、中材に水が入り込みやすいもの
- 洗濯表示で家庭洗濯や脱水に注意書きがあるもの
製品のタグが読みにくい場合は、購入時の説明書やメーカーの案内を確認すると判断しやすくなります。
表示が見つからず扱いに迷うときは、洗濯機での脱水は控えるほうが安心です。
洗濯機で扱えない製品は表示に従って別の方法で手入れする
洗濯機での脱水に向かない製品は、無理に運転を続けず、洗濯表示に合った方法で手入れしましょう。
製品によっては、汚れた部分だけをやさしく拭く、手洗い後にタオルで水分を取る、風通しのよい場所で乾かすといった方法が案内されています。
「洗えること」と「洗濯機で脱水できること」は別なので、表示を最後まで確認することが大切です。
- 製品のタグや説明書で、家庭洗濯と脱水の可否を確認する
- 脱水不可の場合は、表示にある手洗い・拭き取りなどの方法を選ぶ
- 水分を取る必要がある場合は、乾いたタオルで軽く押さえる
- 素材に合った場所で、十分に乾燥させる
防水性や高吸水性の製品を洗濯物から分けるだけでも、脱水時の片寄りを避けやすくなります。
普段の衣類とは異なる素材のものを洗う前には、洗濯表示を確認してからお手入れ方法を決めてください。
入れ直しても直らない場合は洗濯機の水平と脚のがたつきを確認する

洗濯物を入れ直しても脱水できないときは、洗濯機本体が水平に設置されているか、脚がしっかり床に接しているかを確認してみましょう。
本体がわずかに傾いていたり、脚にがたつきがあったりすると、脱水時に洗濯槽が安定しにくくなり、片寄りを検知しやすくなることがあります。
確認や調整を始める前には、運転を停止して電源を切り、洗濯機の周囲に無理なく手を入れられる状態にしてください。
本体上部の水平器や市販の水平器で傾きを確かめる
洗濯機の機種によっては、本体上部に水平器が付いているものがあります。
水平器がない場合は、ホームセンターなどで購入できる市販の水平器を、本体上部の平らな場所に置いて確認できます。
確認する際は、洗剤ケースのふたや操作パネルなどの傾斜した部分ではなく、できるだけ安定した平面を選びましょう。
水平器の気泡が中央の目印から大きく外れている場合は、洗濯機が傾いている可能性があります。
前後だけでなく、左右方向も確認することが大切です。
| 確認する方向 | 見ておきたいポイント |
|---|---|
| 左右 | 片側の脚だけが浮いていないかを確認する |
| 前後 | 前方または後方へ傾きすぎていないかを確認する |
| 本体上部 | 水平器を置ける平らな場所で測る |
ただし、水平器の位置や見方は機種によって異なるため、本体に水平確認の案内がある場合は取扱説明書の指示を優先してください。
本体の四隅を軽く押してがたつきがないか確認する
水平が大きく崩れていないように見えても、脚の一部が床からわずかに浮いていると、本体が不安定になることがあります。
洗濯機の上部を強く揺らさず、四隅を順番に手で軽く押して、ぐらつきがないかを確かめましょう。
特定の角を押したときだけ本体がカタカタと動くなら、その付近の脚が床に十分接していない可能性があります。
- 右前を軽く押して、本体が沈み込まないかを見る
- 左前を軽く押して、同じように安定しているかを見る
- 右後ろと左後ろも、届く範囲で無理なく確認する
- 床と脚の間に物やごみが挟まっていないかを見る
本体を持ち上げたり、大きく動かしたりすると設置状態が変わることがあるため、一人で無理に移動させないことも大切です。
洗濯パンの縁や排水口まわりに本体が触れている場合も、安定しにくくなることがあるため、接触していないかを目視で確認してみてください。
調整脚と固定ナットを取扱説明書に沿って調整する
脚のがたつきが見つかった場合は、調整脚の高さを変えることで安定することがあります。
調整脚の位置や回し方、固定ナットの有無は機種ごとに異なるため、自己判断で部品を外さず、必ず取扱説明書を確認してから作業しましょう。
一般的には、がたつきのある側の調整脚を少しずつ回し、脚が床にしっかり接する高さに合わせます。
高さを調整した後は、本体の四隅を再度軽く押し、がたつきがなくなったかを確認します。
固定ナットが付いている機種では、調整後にナットを所定の位置へ固定しないと、使用中に脚の高さが変わるおそれがあります。
- 運転を停止し、電源を切る
- 取扱説明書で調整脚と固定ナットの位置を確認する
- がたつく側の脚を少しずつ調整する
- 本体上部の水平と四隅の安定性を確認する
- 必要に応じて固定ナットを説明書の指示どおり固定する
調整後に本体を元の位置へ戻す際は、給水ホースや排水ホースが引っ張られたり、折れたりしていないかも確認してください。
床の強度や設置状態に不安がある場合は販売店へ相談する
脚を調整しても安定しない場合は、洗濯機本体ではなく、床や洗濯パンの設置状態が影響していることもあります。
床がやわらかい、たわみを感じる、洗濯パンが傾いて見えるといった場合は、無理に調整を続けず販売店や設置を依頼した事業者へ相談すると安心です。
設置環境によっては、洗濯機に適した設置台や防振用の部材について案内を受けられることがあります。
本体だけを調整しても安定しないときは、床を含めた設置全体を見直すことが、脱水時の不安定さを減らすためのポイントです。
相談する際は、洗濯機の型番、設置場所の写真、どの角にがたつきがあるかを伝えると、状況を説明しやすくなります。
排水の流れが悪いと脱水が進まず片寄り表示につながることがある

洗濯物を整えても脱水が進まないときは、排水がスムーズにできているかを確認してみましょう。
洗濯機は槽内の水を排出しながら脱水するため、糸くずや異物、ホースの状態などで排水が滞ると、運転が安定せず片寄りに関する表示が出ることがあります。
排水まわりは、無理のない範囲で定期的に手入れすることが、脱水時の困りごとを減らすポイントです。
糸くずフィルターや排水フィルターを手入れする
糸くずフィルターには、衣類から出た繊維や髪の毛、紙くずなどがたまりやすく、汚れが多い状態では水の流れに影響する場合があります。
フィルターの位置や取り外し方は機種によって異なるため、まず取扱説明書を確認してください。
洗濯槽の内側に付いている網状の糸くずフィルターは、取り外した後にたまったごみを捨て、水でやさしく洗います。
細かい網目に汚れが残るときは、柔らかいブラシなどで軽く落とすとお手入れしやすくなります。
排水フィルターが本体前面などに付いている機種では、開けた際に水が出ることがあるため、乾いたタオルや浅い受け皿を準備してから作業すると安心です。
| 確認する場所 | 主な汚れ・状態 | 手入れのポイント |
|---|---|---|
| 糸くずフィルター | 繊維くず、髪の毛、紙くず | ごみを取り除き、水洗いしてから元に戻す |
| 排水フィルター | 細かいごみ、異物、水あか | 説明書の手順に従い、水漏れに注意して清掃する |
| フィルターの取付部 | フィルターの浮き、ずれ | 奥まで正しく取り付けられているか確認する |
フィルターを洗った後は、水気を軽く切り、浮きや傾きがないよう所定の位置までしっかり取り付けます。
フィルターが正しく戻っていない状態で運転しないことも大切です。
排水ホースの折れ・つぶれ・持ち上がりを確認する
排水ホースが折れていたり、洗濯機や収納物に押されてつぶれていたりすると、水が流れにくくなることがあります。
洗濯機を動かした後や、周辺を掃除した後は、ホースの向きが変わっていないか確認するとよいでしょう。
また、排水ホースが途中で不自然に高く持ち上がっている状態も、水の流れを妨げる一因になります。
-
ホースにきつい折れ目やねじれがないかを見る。
-
洗濯機本体や棚、洗剤ボトルなどでホースを圧迫していないか確認する。
-
ホースが排水口から外れかけていないか確認する。
-
排水口へ向かう途中で、必要以上に高く持ち上がっていないか見る。
ホースを直すときは、強く引っ張ったり、無理にねじったりせず、ゆとりを持たせながら自然な形に整えます。
ホース自体にひび割れや傷みが見られる場合は、使用を続ける前に販売店や修理相談窓口へ確認すると安心です。
排水口は手の届く範囲で清掃する
排水口の入口付近にも、糸くずや髪の毛、洗剤成分による汚れがたまることがあります。
見える範囲にごみがある場合は、手袋を着けて取り除き、拭き取れる部分をやさしく清掃しましょう。
排水トラップを外せる構造でも、部品の取り外し方や戻し方は住まいの設備によって異なります。
無理に奥まで手や道具を入れると、部品を傷めたり、汚れをさらに奥へ押し込んだりするおそれがあります。
自分で確認するのは、見えていて安全に手入れできる範囲までにとどめることが大切です。
排水口の周辺に水が残りやすい、排水時にいつもと違う音がする、何度清掃しても流れが改善しないといった場合は、排水管側の確認が必要になることもあります。
作業前に電源を切り、難しい清掃は専門業者へ相談する
フィルターや排水口まわりを手入れする前には、洗濯機の運転を停止し、電源プラグを抜いてから作業します。
排水フィルターやホースを扱う際は、水が出る可能性を考えて、床にタオルを敷いておくと慌てずに済みます。
作業後は、取り外したフィルターやホースが正しく戻っていることを確認してから、短時間の運転で排水の様子を見ます。
排水口の奥が見えない、ホースの取り外しが難しい、水漏れが心配といった場合は、無理に分解せず専門業者や管理会社へ相談しましょう。
排水経路を整えておくことで、洗濯機が水を排出しやすくなり、脱水が途中で止まる場面の見直しにつながります。
エラー表示は取扱説明書で確認してから脱水をやり直す

洗濯機にエラーコードやランプの点滅が出たときは、まず取扱説明書で表示の意味を確認してから脱水をやり直しましょう。
表示内容はメーカーや機種によって異なるため、片寄りに見える状況でも、操作方法や確認する場所が同じとは限りません。
表示を控え、説明書に案内された順番で対応することが、落ち着いて再開するための近道です。
エラーコードやランプの点滅内容を控える
表示が出たら、電源を切ったりふたを開けたりする前に、操作パネルの内容を確認します。
英数字のコード、ランプの種類、点滅している場所などを、スマートフォンで撮影するかメモしておくと安心です。
洗濯機によっては、同じような表示でも「ふたの状態」「給水や排水の状態」「本体の確認が必要な状態」など、案内される内容が異なります。
取扱説明書が見当たらない場合は、洗濯機本体に記載された型番を確認し、メーカーの公式案内で該当機種の説明書を探しましょう。
| 控えておきたい内容 | 確認するポイント |
|---|---|
| エラーコード | アルファベット・数字・記号を見たまま記録する |
| ランプの状態 | 点灯か点滅か、どのランプが光っているかを見る |
| 表示されたタイミング | 脱水開始直後か、途中か、終了間際かを覚えておく |
| 洗濯機の型番 | 説明書やメーカー窓口で確認するときに役立つ |
表示が消えてしまっても、いつもと違う表示が出た事実を残しておくと、同じことが起きた際に判断しやすくなります。
指定された手順で運転を解除し、洗濯物を入れ直す
説明書で片寄りに関する案内が確認できたら、記載された手順に従って運転を停止または解除します。
多くの機種では、ふたのロックが解除されたことを確認してから洗濯物を取り出し、絡まりをほどいて入れ直す流れになります。
ただし、停止ボタンを押す回数や、ふたを開けられるまでの待ち時間は機種ごとに異なります。
ロックがかかっているふたをこじ開けたり、表示を消すために何度もボタンを押したりしないでください。
洗濯物を整えた後は、説明書に「再スタート」「一時停止の解除」「コースの選び直し」のどれが案内されているかを確認して操作します。
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運転を停止し、ふたのロックが解除されるまで待つ。
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表示内容に応じて、説明書で案内された確認を行う。
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洗濯物を入れ直した後、指定された方法で運転を再開する。
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再開後は、表示が消え、脱水が進むかを少し離れて確認する。
機種に合った操作で「脱水のみ」を選ぶ
洗いとすすぎが終わっている場合は、洗濯物を入れ直した後に「脱水のみ」を選ぶと、必要な工程だけをやり直せます。
ただし、「脱水のみ」の選び方は、専用コースを使う機種と、コース選択後に各工程の時間を調整する機種があります。
操作パネルの表示だけで判断せず、取扱説明書の「個別運転」や「行程設定」のページを確認しましょう。
脱水時間は、洗濯物の量や素材に合わせて、説明書に示された範囲で設定することが大切です。
短時間の設定で様子を見て、問題なく運転できることを確認してから次の洗濯に進むと安心です。
なお、機種によっては安全上の理由から、特定のコースや条件では脱水のみを選べないことがあります。
その場合は、表示に従って通常の手順で再開するか、メーカーの案内を確認してください。
電源を入れ直しても表示が続く場合は無理に運転しない
説明書どおりに操作し、電源を入れ直しても同じ表示が繰り返される場合は、何度も再運転を試さないようにしましょう。
一時的な表示ではなく、本体の状態確認や点検を案内している可能性もあります。
特に、脱水に入るたびに運転が止まる、操作パネルの表示が通常と異なる、いつもと違う音を伴う場合は、使用を中止してメーカーの相談窓口や修理窓口へ連絡するのが安心です。
問い合わせる際は、型番、控えておいたエラーコード、表示が出たタイミング、試した操作を伝えると状況を説明しやすくなります。
表示をただ消すことよりも、洗濯機が示している案内に沿って確認することが、安全に脱水を再開するための基本です。
異音や激しい振動が続くときは使用を止めて点検を依頼する

洗濯物を入れ直しても大きな音や振動が続く場合は、片寄りだけが原因とは限らないため、いったん使用を止めましょう。
本体の移動、焦げたようなにおい、水漏れを伴うときは、運転を続けないことが大切です。
無理に脱水を繰り返すのではなく、状態に合わせてメーカーや販売店の修理窓口へ相談すると安心です。
本体が大きく移動する場合は直ちに運転を停止する
脱水中に洗濯機が前後左右へ大きく動く、跳ねるように振動する、壁や周囲の家具に当たりそうになる場合は、すぐに運転を停止してください。
運転中の本体に手を添えて押さえたり、動いている洗濯機を移動させたりするのは危険です。
停止操作をしたあとは、洗濯槽の回転が完全に止まってからふたを開けましょう。
洗濯物の量を調整しても同じ状態が続く場合は、本体内部の部品や設置状態に確認が必要なことがあります。
床をたたくような音や金属がぶつかるような音が続くときは、再運転を試さず点検を依頼するのが安心です。
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本体が脱衣所の壁や洗面台に近づいている。
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脱水のたびに大きな音がして、以前より振動が強い。
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停止後も本体の位置が目に見えてずれている。
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洗濯槽を手で軽く動かした際に、普段と違う引っかかりや音がある。
このような様子があるときは、使用回数にかかわらず相談先へ状況を伝えてください。
焦げたようなにおいや水漏れがある場合は電源プラグを抜く
焦げたようなにおい、煙、操作パネル周辺の異常な熱、水漏れが見られる場合は、運転を止めて電源を切りましょう。
水にぬれていないことを確認し、乾いた手で電源プラグを抜いてください。
コンセントまわりがぬれている場合や、無理なくプラグを抜けない場合は、触れずに販売店またはメーカーへ連絡するほうが安全です。
水漏れがあるときは、洗濯機の下や背面をのぞき込んで原因を探ったり、本体を傾けたりしないようにしましょう。
床に広がった水は、電源まわりに触れない範囲で落ち着いて拭き取り、家族にも近づかないよう伝えてください。
においや水漏れが一度おさまったように見えても、原因が確認できるまでは使用を再開しないことが大切です。
空の状態でも脱水できない場合は点検を相談する
洗濯物をすべて取り出した状態でも脱水が始まらない、途中で止まる、異音がする場合は、洗濯物の片寄り以外の原因が考えられます。
空の洗濯槽で確認するときも、何度も繰り返し運転する必要はありません。
一度確認して同じ状態になる場合は、表示内容や音の特徴をメモして、メーカーの相談窓口へ伝えましょう。
| 伝えるとよい内容 | 確認のポイント |
|---|---|
| 型番 | 本体の表示や取扱説明書で確認する。 |
| 起きるタイミング | 脱水の開始時、回転中、停止直前などを控える。 |
| 音や振動の様子 | ガタガタ、ゴーッという音など、わかる範囲で伝える。 |
| 水やにおいの有無 | 水漏れ、におい、発熱があれば必ず伝える。 |
状況を具体的に伝えることで、訪問点検が必要かどうかの案内を受けやすくなります。
修理費用や使用年数を踏まえて買い替えも検討する
点検の結果によっては、修理だけでなく買い替えを含めて検討する場面もあります。
判断するときは、見積もり金額だけでなく、使用年数、保証の有無、今後も安心して使える状態かを合わせて考えるとよいでしょう。
特に複数の不具合が重なっている場合や、修理後も別の部品の点検が必要になる可能性がある場合は、選択肢を比較してから決めると納得しやすくなります。
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修理の見積もりと出張費の内訳を確認する。
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保証期間や延長保証の対象かを確認する。
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現在の洗濯容量や設置場所が暮らしに合っているか見直す。
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搬入・設置・古い洗濯機の引き取りについても確認する。
異音や振動を「いつもの片寄り」と思い込まず、少しでも不安があれば早めに相談することが、安心して洗濯機を使い続けるためのポイントです。
適量と正しい入れ方を習慣にすると片寄りを予防しやすい

洗濯機の片寄りは、毎回の洗濯物の入れ方やお手入れを少し見直すことで起こりにくくできます。
重さの違う衣類をバランスよく混ぜ、洗濯槽の中へ自然に広げて入れることが、脱水をスムーズに進めるコツです。
日頃から排水まわりや設置状態も確認しておくと、急に脱水が止まって困る場面を減らしやすくなります。
重い衣類と軽い衣類を偏らないように組み合わせる
ジーンズ、厚手のパーカー、バスタオルなど重さのある洗濯物ばかりをまとめると、回転時に一方へ寄りやすくなります。
反対に、薄手の衣類だけを少量で洗う場合も、洗濯槽の中でまとまりやすいため注意が必要です。
洗濯するときは、素材や重さが異なる衣類をほどよく組み合わせると、洗濯槽内のバランスを保ちやすくなります。
| 洗濯物の例 | 組み合わせの考え方 |
|---|---|
| ジーンズ・厚手のトップス | 薄手の衣類やフェイスタオルを加え、重さが一部に集中しないようにする。 |
| バスタオル | 何枚かを重ねて丸めず、衣類と混ぜながら広げて入れる。 |
| 靴下・肌着などの軽い衣類 | 少量だけで洗うより、ほかの洗濯物と一緒に洗えるタイミングを選ぶ。 |
「重いものを下に、軽いものを上に」ときっちり分ける必要はありません。
洗濯槽の一部分だけが重くならないよう、全体へなじませるイメージで入れるとよいでしょう。
衣類を一か所へ押し込まず、洗濯槽内へ分散させる
洗濯物を洗濯槽の片側へ押し込んだり、ぎゅっと詰め込んだりすると、洗い始めは問題がなくても脱水時に片寄りやすくなります。
入れる前に衣類の袖や裾を軽く広げ、絡まりそうなものはほぐしてから入れる習慣をつけましょう。
特に長袖の衣類、ひも付きの部屋着、レギンスなどは、ほかの衣類を巻き込みやすいため、投入前に形を整えておくと安心です。
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洗濯物は洗濯槽の縁に沿わせるように、数回に分けて入れる。
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丸まっているタオルや衣類は、軽く広げてから入れる。
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洗濯物を入れた後に、手で表面をならして高さを均一に近づける。
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洗濯槽の中央だけに山のように積み上げない。
洗濯物を入れ終えた時点で、片側だけが高くなっていないか確認するだけでも、日常的な片寄り対策になります。
忙しいときほど一度に押し込みたくなりますが、数秒かけて広げるだけで脱水のやり直しを防ぎやすくなります。
フィルターや排水口を定期的に手入れする
糸くずフィルターや排水口に汚れがたまると、洗濯機が本来の流れで運転しにくくなることがあります。
片寄りを防ぐための直接的な対策ではありませんが、洗濯機を安定して使い続けるための基本のお手入れとして、定期的に確認しておくことが大切です。
お手入れの頻度や取り外し方は機種によって異なるため、取扱説明書に記載された方法を優先してください。
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糸くずフィルターは、洗濯物の量が多かった後や汚れが目立つときに確認する。
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排水口まわりは、洗濯機の使用状況に合わせて無理のない頻度で掃除する。
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フィルターを戻す際は、浮きやずれがないことを確認する。
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排水ホースを動かした場合は、折れや圧迫がないか目で確認する。
目に見える糸くずや髪の毛を取り除くだけでも、お手入れを続けるきっかけになります。
掃除の際は洗濯機の電源を切り、必要に応じて水栓を閉めてから作業しましょう。
設置後や本体を動かした後は水平状態を確認する
引っ越しや模様替え、洗濯機まわりの掃除などで本体を動かした後は、設置状態が変わっていないか確認することが大切です。
本体がわずかに傾いていたり、床との接地が不安定だったりすると、洗濯物を均等に入れていても運転中の揺れが大きくなる場合があります。
洗濯機の天面を軽く押してみて、ぐらつきがないかを確かめましょう。
ぐらつきを感じる場合は、無理に本体を押さえつけず、取扱説明書に沿って脚部や設置方法を確認してください。
洗濯前の「入れ方」と、ときどき行う「お手入れ・設置確認」をセットにすることが、片寄りによる脱水の止まりにくさにつながります。
毎回完璧に整える必要はありませんが、洗濯物を広げて入れる小さな習慣から始めてみてください。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 脱水が止まったら、運転を停止してから洗濯物をほぐし、均等に入れ直します。
- 脱水中に給水やすすぎへ戻るのは、片寄りを自動で整えようとする動作の場合があります。
- 洗濯物は多すぎても少なすぎても片寄りやすいため、適量を心がけます。
- 毛布やシーツは取扱説明書に沿って広げて入れ、専用コースを選びます。
- 洗濯ネットは一つに詰め込まず、重さが偏らないように分けて使います。
- 防水性のあるものや水を多く含む製品は、洗濯表示を確認して脱水を避けます。
- 改善しないときは、本体の水平・脚のがたつき・排水まわりを確認します。
- 異音や大きな振動、水漏れなどがある場合は使用を止め、点検を相談します。
洗濯機が片寄りで脱水できないときは、まず洗濯物の入れ方を落ち着いて見直すことが大切です。
衣類をほぐしてバランスよく入れ直すだけで、スムーズに運転を再開できることもあります。
毛布や防水性のある製品などは、洗濯表示と洗濯機の取扱説明書を確認して、無理のない方法を選びましょう。
毎回の量や入れ方、排水まわりのお手入れを少し意識すると、脱水が途中で止まる困りごとを減らしやすくなります。
それでも異常な音や振動が続くときは無理をせず、メーカーや販売店の窓口へ相談してください。
