この2つがあれば、家中のお掃除ができるとも言われるクエン酸と重曹。
お洗濯で衣類の汚れ落としにも活躍してくれるというのも有名ですよね^^
・Yシャツなどの襟汚れ落とし
・汗が原因の衣類の黄ばみ
・残ってしまった血液のシミ
こんな汚れってなかなか落ちないですよね。
クエン酸と重曹、どちらかで落とすことができるんでしょうか?
クエン酸と重曹ではYシャツの襟汚れ落としにどっちが効果ある?
一度着ただけで、すぐに汚れてしまうYシャツの襟。
スーツで仕事へ出かける旦那さんや、Yシャツを着る学生がいるという家庭では、毎日のお洗濯に頭を悩ませてはいないでしょうか?
クエン酸と重曹 襟汚れにはどっちを使うといい?
Yシャツの襟汚れに落としに効果的なのは「重曹」です。
襟の汚れってちょっと不思議に思いませんか?
一度着て出かけると、帰ってくる頃にはすでに茶色い縦線がついている。
いくら首をきれいに洗っても次の日にはやっぱり襟が汚れる・・・
実は、
Yシャツなどの襟が汚れるこの原因は、人の体から出る「皮脂」なんです。
皮脂といえば、顔から出るものというイメージがありませんか?
ですが、皮脂は頭や背中などなど・・・体のどこからでも出てきます。
そして、首の後ろや耳の後ろ部分などが、特に皮脂分泌が多い場所と言われているんです。
この皮脂が襟元の黄ばみの原因になり、酸化したり、ほこりなどが付着して黒ずんでしまい、茶色い襟汚れになってしまいます。
そのため、皮脂を分解する力のある重曹が襟汚れ落としに向いているのです。
重曹水をシュッと吹きかける
お掃除用にスプレーボトルに作り置きしている重曹水があったら、それをYシャツの襟にシュッと吹きかけます。
すぐに洗濯機の中に入れて洗うと汚れが落ちていないことが多いので、できれば、数十分時間を置いてから洗濯機で洗いましょう。
軽い汚れならこれだけで落ちてくれることもあります。
ペースト状にして塗りつける
重曹に水を混ぜてペースト状にしたものを襟に塗りつけ、しばらく時間を置いたら洗濯機で洗います。
また、古い歯ブラシなどでゴシゴシこすってから洗うとさらに汚れ落とし効果が高まります。
重曹とクエン酸の2つ使い
襟汚れにペースト状にした重曹をつけて歯ブラシでゴシゴシ。
その部分にクエン酸水をシュッと吹きかけて洗濯機へ。
重曹で皮脂をある程度分解させた後、クエン酸水をかけることで中和作用がが働きさらに汚れを分解します。
ちょっと手間がかりますが、汚れがひどく落ちにくい時には試してみる価値ありです。
襟汚れはこのように、重曹だけでも使えますが、クエン酸と合わせて上手に使うことで、普通に洗濯機を回すだけよりもずっと、汚れ落ちが良くなります。
ただ・・・
ペースト状にしたりゴシゴシこすったりというのが、毎日となるとちょっと面倒に感じると思います。
なので、Yシャツができるだけ新品のうちから、洗うたびにスプレーボトルでシュッと吹きかけてから洗うようにしてみてくださいね。
また、重曹とクエン酸は、水に溶けにくい性質なので、溶かしたりペースト状にする時は、ぬるま湯の方が溶かしやすいかもしれません。
重曹と似た性質の「セスキ炭酸ソーダ」なら水に溶けやすく、やはり襟汚れに効果的ですよ。
⇒セスキ炭酸ソーダと重曹の違いなど
⇒トップのえりそで プレケア使ってみた効果
衣類の黄ばみはクエン酸と重曹ならどっちが落とせる?
一度着たら必ず洗濯をしているのに、なぜか黄ばんでしまう洋服。
夏に着るにはピッタリの色なのに、脇部分がすぐに黄色っぽくなってしまうのが困りものですよね。
お気に入りの洋服だから、何とかして白に戻したい!って人も多いと思います。
クエン酸と重曹で衣類の黄ばみを落とすならどっちがいい?
衣類の脇の黄ばみ落としには「重曹」が向いています。
衣類の脇部分がすぐに黄ばんでしまうのは、体から出る汗や皮脂といったタンパク質などの成分がが酸化してしまうのが原因です。
脇には、タンパク質などの成分が出るアポクリンという汗腺(汗の通り道)があります。
この汗腺から出る汗からは、なんと、色素の成分も出ているそうなのです。
なので、背中にも汗をいっぱいかいているのに、脇だけに黄ばみが出てしまうことが多いんです。
重曹にはたんぱく質を分解する作用があるので、衣類の黄ばみ落としにはクエン酸よりも重曹が向いていると言えます。
重曹水につけ込む
500mlのぬるま湯に対し、大さじ1杯の重曹を溶かします。
お湯の温度はぬる過ぎず熱すぎず、30度~40度くらい。
その中に衣類を入れてしっかりつけ込み、約1時間おいてから洗濯機で洗いましょう。
染みついていない、比較的新しい黄ばみだと、このつけ込みで落ちることも多くあります。
大切なのはぬるま湯に溶かすという点です。
重曹は水に溶けにくい性質ということもありますが、皮脂汚れは水では落ちにくいのでぬるま湯を使う方が重曹の効果を大きくしてくれます。
ですが!
何とか落とそうとしても脇の黄ばみは簡単には落ちないことからもわかるように、特に、染みついてしまった黄ばみは重曹だけでは、なかなか落とすことはできません。
そこで、クエン酸の出番です。
重曹とクエン酸の2つを使う
バケツや洗面器などの容器に50~60度くらいのお湯を入れて、その中に衣類を入れます。
こうすることで、たんぱく質などの染みついた汚れが柔らかくなので落としやすくなります。
お湯の温度が徐々に冷めて40度くらいになったら、衣類を取り出して黄ばみ部分に重曹を振りかけます。
頑固な汚れの場合は、古い歯ブラシなどで、軽くゴシゴシし、クエン酸を振りかけて汚れを浮き上がらせます。
その後、洗い流すか、または洗濯機で通常のお洗濯をします。
基本的には襟汚れを落とす時と同じなのですが、脇の部分の黄ばみは襟汚れよりも広範囲に広がりやすく、このくらいの黄ばみなら・・・と放置してしまうことで、頑固な落ちにくい黄ばみとなるので気をつけましょう。
また、黄ばみ落としに「漂白剤を使うと真っ白になる!」と思って安易に使ってしまうと大変なことになることも。
これは私の実体験ですが・・・
学生時代に、体育用の白Tシャツの黄ばみに漂白剤を振りかけたら、濃い黄ばみとなって取れなくなってしまったことがあります。
家族に、白い色に染めているものを漂白して白い色が抜けてしまったのでは?と言われましたが真相は、はてなのまま・・・
真っ白い靴下にも同じことをしてしまったことがあります^^;
さらに、色柄ものの漂白もできるで有名な市販の漂白剤で子供の洋服をつけ置きしたところ・・・
横じまの紺色の部分がところどころ薄くなってしまい、着れなくなったという経験もあります。
漂白剤や重曹、クエン酸などを使う時でも、大切な衣類はあまり無理をせずにお洗濯してくださいね。
心配な時はクリーニング店で相談するようにしましょう^^
なかなか取れない血液のシミにはクエン酸と重曹どっちが効果的?
ちょっとした切り傷や突然の鼻血でシミになってしまいやすい衣類に付いた血液の汚れ。
ついてしまったらすぐに水で洗い流すだけで、比較的落ちやすい汚れです。
ですが、子供が洋服につけてしまうことが多く、その場ですぐに対処できないことから、目立った場所についてしまった・・・ということも多いと思います。
クエン酸と重曹で血液のシミは落ちる?
血液のシミ落としに効果的なのは重曹です。
血液はタンパク質が主な成分となっているので、タンパク質汚れに強い重曹を使うと落としやすくなります。
バケツなどの容器に水を入れ、その中に重曹を溶かしますが、重曹は水には溶けにくいので、溶けない場合はかなりぬる目のお湯の中に溶かします。
※血液はお湯をかけると汚れが固まり落としにくくなるので水、またはぬるいお湯を使ってつけ置きします。
目安としては500mlに対し、重曹大さじ1杯ですが、汚れがこびりついていた期間やシミの範囲が広いなど、状態に合わせて重曹の量を少し多めにします。
その後洗濯機で通常の洗濯をします。
血液のシミは衣類の他、鼻血などで枕カバーや布団のシーツにもつきやすい汚れですよね。
つけ置いて洗うのが難しい布団などの場合は、重曹水をシュッとスプレーして少々時間をおき、汚れていいタオルなどでつまむようにしながら水分を取ります。
頑固な場合は、重曹の粉を直接ふりかけ、水を少量ずつつけてなじませて、同じように水分を取ります。
この要領で、色々なものの血液のシミ汚れを落とすことができます。
⇒クエン酸ピーリングの効果は本当?顔のシミや黒ずみ毛穴にも効くの?
あとがき
クエン酸と重曹で襟汚れや脇部分の黄ばみ、血液のシミ落としなどについてご紹介しましたがいかがでしたか?
重曹は、家庭内でいろいろ使える本当に便利なアイテムですね^^
ですが実は、お洗濯で使うとなると、重曹よりセスキ炭酸ソーダの方が向いているので、よろしければこちらの記事も参考に読んでみてくださいね。
重曹はやさしい成分でできていて、食用は調理などにも使えるほどでとても安全です。
ですが・クエン酸も同様なのですが・・・
あまりにも「安全」と過信しないように、使ってはいけない場所や何かあった時の対処法など、購入したら、まずは確認するようにしてくださいね。