白い小さい虫を家の中で発見!
数匹ならまだしも、大量にいるのを見つけてしまって「ギャー!」となった人もいますよね?
あなたは白い小さな虫、家のどこで見つけましたか?
この正体やどこに隠れているか、退治・対策などを参考にしてくださいね。
木についている白い小さい虫の正体は何!?
窓枠の木や木製食器戸棚の中、押入れの隅、タンスの中など木のある場所。
こんな場所で見つけた白い小さい虫・・・
それは、
「チャタテムシ」です。
体がとても小さく1~2mmくらいのものがほとんどなので、普段はあまり目に止まることがないかもしれません。
だけど・・・なんだか白いツブツブがいっぱい。そう思ってよ~く見てみると小さな虫がウジャウジャ!
なんて腰を抜かしそうになることもあります。
まずは、「ダニ?」と思ってしまいますよね。
ですが違うんです。
ダニ?と思う虫のほとんどはチャタテムシの事が多いと言われます。
ダニの場合、家の中で最も生息が多いのはヒョウヒダニ類で、大きさは0.2~0.4mmくらいです。
そして、次に多いのがイエダニと言われています。
こちらは体が0.6~1mmほどなので、大きさはチャタテムシと同じくらいですが、体の色が薄茶色で吸血すると赤い褐色になります。
なので、白くて1mmくらいで木のある場所にいるのは、ほとんどがチャタテムシと考えられます。
チャタテムシは、本の中にも生息しています。
こちらの記事もご参考にどうぞ。
こちらはベージュっぽい色のもので白ではないことが多いです。
チャタテムシは世界で2000ほどの種類が確認されているそうで、
たくさんのものがいるので容姿もさまざま。
屋外にいるものでは翅がついているものが多く、
室内にいるものでは翅のない小さなものが多くなっています。
直接的な害を人に与えない虫なのです。
ですがダニが捕食するため、
チャタテムシが増えるとダニが増えることにつながります。
近年、細かく砕けた糞や死骸などが、
アレルゲンとなっていることがわかってきているそうですよ。
なので、無害と言われてきたチャタテムシも
家の中で野放しにしておくわけにはいきません。
(気持ち悪いですしね^^;)
何をエサに生きているかというと、好物は「カビ」です。
カビがある=湿気がある、です。
なので、窓枠やキッチンにある食器棚、押入れやタンスなど、
湿気がある木の素材のものの所によく発生します。
ですが、チャタテムシが潜む場所は木だけではないんですね。
ダンボールの隅っこにいるのを見かけたことはありませんか?
カビが大好物ですが、古い紙や糊も食べます。
なのでダンボール箱で発見する人も多いのですが、
紙と紙の間の波になっている部分。
こんなところに普段、潜んでいたりもするんです。
そして、こんな場所にも・・・
⇒畳で見かける白い小さい虫の正体は?
ホコリや人間の体から出るフケ、花粉などなど、
雑食なのでエサに困ることがないようですね。
そして、お米やそうめんなどの乾燥食材に
群がって食害が出ることもあります。
白い小さい虫を家の中で見つけた時の対策
白い小さい虫を家の中で見つけたら、
そのほとんどはチャタテムシと考えてよさそうです。
暗がりで湿気のある場所が格好の住みかとなります。
新築の家でも必ずいると言われ、
引っ越しの段ボールから運ばれてくることが多いようですね。
どこの家にもほぼ間違いなくいて、
全滅させることは不可能とも言われているすごい虫です。
(もちろん、我が家にもおりますーー;)
ですが、対策方法もありますので試してみましょう。
・乾燥させる
チャタテムシはカビが大好物。
暗くて湿気のある場所を好んで生息するので、
まずはこの状態を改善します。
湿度70~98%、温度18~35℃で増殖するので、
風通しを良くして湿度を低く保つことが大切です。
冬場は温度も必要以上に高くしないよう気をつけましょう。
湿った布団も注意が必要です。
定期的に布団乾燥機をかけた方がよいですね^^
カビを生やさないことと部屋の湿気をなくするように
してくださいね。
・バルサンを使う
部屋のいたるところにいて対策がなかなかできない、
という時はバルサンもかなりの効果を出してくれます。
ただし、卵には効果がないと言われています。
チャタテムシの成虫を退治できたとしても、
卵から孵化したチャタテムシが卵を産んで・・・
とキリのない話になってしまいますので、
一度バルサンで退治した後は約1週間後くらいに
もう一度使うのがいいですね。
掃除機を使うと逆に死骸をまき散らす恐れがあるので、
できれば、コロコロする粘着テープの方が安心です。
・粘着テープを仕掛ける
押入れの隅などに出やすい場合は、
強力な粘着テープを仕掛けておくという方法もあります。
ゴキブリなんちゃら・・・のようなものですね。
大量発生する場所に置いておくとけっこうな
量を捕まえてくれます。
・タンスには防虫剤(ナフタリン)
防虫剤もチャタテムシ対策に適しています。
タンスの中でよく見かけるようでしたら、
防虫剤を入れておきましょう。
チャタテムシはどこの家にもいる不快害虫なので、
色々な対策や予防法が紹介されていますが、
一番大切なことは家の中にカビをはやさないことです。
カビを生やさない=チャタテムシの住みにくい場所、
となるので日頃の換気は徹底的に行っておきましょう。
あとがき
チャタテムシってちょっと変わった名前ですよね。
私も初めて聞いた時は「何それ?」と思いました(笑)
この名前の由来は、
翅のあるチャタテムシが障子にとまった時、
茶をたてるような音を出すことからついたそうです。
なので、「茶立虫」と漢字では書くようですよ。
赤ちゃんのいる家なんかはダニの心配もありますが、
この小さな虫も必ず家の中にいると言われているので
ちょっと気になりますよね。
万が一口に入って間違って食べてしまっても、
健康被害はとても低いと考えられているそうです。
なので、大量発生はもちろん避けたい虫ですが、
むやみに怖がるのではなく、
風を通してジメジメしない部屋作りを徹底してくださいね。