庭に植えている植物に小さな虫がたくさんついている!
アブラムシというのは見ただけでわかる。
だけど、これって、そのままにしておいてもいいのかな?とちょっと迷いませんか?
アブラムシって害虫?益虫?庭の植物についている場合、そのままにしておいた方が良い?といったことについて、まとめました。
簡単にできる駆除方法もご参考にどうぞ。
アブラムシは害虫なの?それとも益虫なの?
庭の植物についたアブラムシ。
小さい体で、植物を食い散らすようには見えないだけに、これって害虫?益虫?と迷ってしまいますよね?
体はとても小さいですが、植物に寄生して栄養を吸い取ってしまういや~な虫です。
実はアブラムシはちょっとやっかいな虫なのです。
受けてしまう害は直接的なものだけではなく、間接的なものもあるからです。
直接受ける害としては、
・栄養を吸い取る
・葉を丸める
・葉にこぶを作る
このように、植物から栄養を奪ってしまい、葉を丸めたりこぶを作ってその中で自らを守り寄生してしまいます。
動けない植物にとっては、どうすることもできない敵ということになりますね^^;
間接的な被害としては、
・ウイルスを広める
・すす病にかかる
こういった可能性があります。
ウイルスに感染してしまうと、その植物から栄養を取って育ったアブラムシが別の植物にうつった場合、ここで感染を広めてしまいます。
また、アブラムシから出る分泌物で、すす病と呼ばれるカビの繁殖が進むと葉っぱが黒んでしまい、日光を取り入れにくくなるので食物の元気がなくなってしまいます。
このように、アブラムシは食物には良い影響を与えないばかりか、食物を枯らしてしまう虫であるため、明らかな害虫となっています。
アブラムシが庭の植物に!そのままでも大丈夫?
アブラムシが庭の植物についているのを見つけた時、数があまり多くないこともありますよね?
例えば、1本の茎にアブラムシがいっぱいついていたとしても、隣にある花の茎にはほとんどついていないこともあります。
こういった場合は、そのままにしておいても大丈夫なんでしょうか?
アブラムシは繁殖力がすごい害虫です。
ちょっとコワイのですが・・・
メスが生まれると、その時はもうお腹に子がいるんだそうです!
想像してしまうと不気味ですよね。赤ちゃんなのに赤ちゃんを身ごもってこの世に出てくるということなんです( ;゚Д゚)
生まれた後はたった10日で成虫となります。
しかも、産む数がハンパないです・・・成虫になったメスは数匹のアブラムシを生んでいくわけですが、その頻度は「毎日」とのこと。
1匹のアブラムシが毎日出産。
その中のアブラムシが10日後から毎日出産。
さらに、その中のアブラムシが10日後から・・・
小さいとはいえ、これは恐ろしいですねーー;
ですので、アブラムシを庭で見つけたら、数が少ないうちに駆除してしまうのがおすすめです。
植物の1本や2本くらい・・・と思っているとあっという間に繁殖してしまうことがあるので気を付けてくださいね。
アブラムシってたいしたことない?実は被害が深刻なんです
アブラムシには種類がいるのを知っていますか?
庭の食物の茎についているものでは、黄緑色っぽいものが多くないでしょうか?
ですが、アブラムシは種類がとても多い害虫です。
その数、世界で4,500種類以上とも言われ、、小さい虫とはいえその被害は深刻なものとなっています。
毎年、世界中で農作物の被害を出している困った害虫なんです。
ウイルスを広めてしまうのが農作物被害の大きな原因となっているようですが、繁殖力が高いだけに被害を食い止めるのが難しい虫のようですね。
アブラムシは、自分の体自体は表面がやわらかく、他の虫や昆虫に狙われやすい弱い虫です。
ですが、排せつ物の中に甘い汁を出し、アリを寄せ付けて周囲の攻撃から身を守るという、ちょっとズルがしこい虫でもあります。
そのため、放っておいてもいなくなるどころか、繁殖力が高いのでどんどん増えてしまう可能性があるので注意が必要です。
排泄物の甘い汁が目当てでアブラムシに寄ってくる別の虫の繁殖の可能性もあるので、庭の植物についているのを見つけたら、増えてしまわないように気をつけましょう。
アブラムシの駆除方法!自分で簡単にできること
アブラムシの駆除方法にはいくつか種類があります。
その中でも、自分で簡単にできるものを3つご紹介しますね。
水で流して駆除
シャワーで少し強めに水を出して、直接アブラムシにかけて退治します。
ホースの先につける洗車用のノズルが便利です。シャワーやさらに強いジェット水流などで水で吹き飛ばす感じです。
弱い植物にはかけないようにしてください。また、しっかりした植物でも必ず手で押さえて保護しながら水をかけるようにしましょう。
牛乳で駆除
スプレーボトルに、そのままの牛乳か、水で少し薄めたものを入れて完成です。
あとは、シュッと吹きかけるだけです。
アブラムシがまだ少ない段階であれば有効とされる駆除方法です。
退治が確認できたら、食物を枯らさないためにしっかり水で洗い流してくださいね。
テープで駆除
セロテープやガムテープなどに、くっつけて駆除する方法です。
少々手間はかかりますが、こちらは水などで払い落とすのとは違って、確実にアブラムシを捕獲することができます。
つかまえたものはビニル袋などに入れてそのまま処分します。
あまりにも粘着力の強いものは植物を傷めてしまうこともあるので、その植物に見合った大きさや粘着力のものを選んで使うようにしましょう。
このように、家にあるもので簡単に駆除することができます。
ちょっと気持ち悪いですし面倒かもしれませんが、数の少ないうちに駆除してくださいね。
それでもダメなら!
やはり、ここは農薬の力を借りましょう。
今は、ホームセンターなどでも園芸用の農薬があります。
粉タイプやスプレータイプのものがあり、数百円で買うことができるので、アブラムシに効くものを選んで駆除してみてください。
野菜や果物などの家庭菜園植物にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、鑑賞用の植物でしたら手っ取り早く農薬で駆除するのが一番簡単かもしれません。
使い方や使う量などは、しっかり守ってくださいね。
あとがき
せっかく庭できれいに咲いている花なのに、アブラムシがウヨウヨくっついていると気持ち悪くてがっかりですよね。
アブラムシは体が2~3ミリくらいのものが多く、とても小さいですが植物被害があるので気を付けてくださいね。
植物に発生しない対策も大切ですが、ついているのを見つけたらできるだけ早くに退治してしまってください!
アブラムシの繁殖力はかなりのもので、すごいスピードで数が増えてしまいます。
また、定期的に庭の食物についていないかを見るようにしておくと、早めの対処ができるのでおすすめですよ。