本を見ていてページをめくったら、小さい虫が!!
ササーっと歩いて素早く逃げる虫。本のページのすき間に入っていった・・・
時には、逃げられる前にやっつけようと思って指でプチ!本に汚れがついてしまった・・・
なんてこと、ありませんか?
新しく買った本でさほど日にちもたっていないのにショック、なんてこともありますよねT_T
ところでこの小さい虫って何だか知っていますか?
一見してダニ?と思ってしまいがちですが実はそうではありません。
この、本の中に隠れている小さい虫の正体、駆除する方法やつかないための対策などを知っておきましょう。
本の中にいる小さい虫って何?
本を開いた時に中を歩いている薄いベージュ色のような小さい虫。
見かけたことはありませんか?
あ!っと気がついても意外と動きが早く、一見、入り込めそもないと思えるページのすき間に、スーッと入ってしまってティッシュで捕まえることもできない・・・
こんな虫いますよね。
この、小さくてベージュっぽい色の虫は、
「チャタテムシ」と言います。
漢字では、茶立虫と書きます。
体は小さいけど目に見えるくらいの大きさで、チャタテ虫はほとんどが1~2mmくらいです。
本の中を好んで生息している虫と言えば、茶立虫(チャタテムシ)の他にも、
・紙魚(シミ)
・死番虫(シバンムシ)
が有名ですが、見た目がそれぞれ違うので、見分けはつきやすくなっています。
それぞれの体の特徴は、
・チャタテムシ
体の大きさは1~2mmほどで、体の色は淡褐色です。
体がやわらかいのも特徴です。思わず手でつぶしてしまった時も、ほとんど感触を感じることがありません。(経験上^^;)
・シミ
体全体が銀色のものがほとんどで、体長が大きいものでは1cmほどあります。
触覚や尾のようなものもあり、見た目が強烈!一瞬ゲジゲジにもゴキブリにも見えそうな見た目の虫です。
・シバンムシ
主に小麦粉などの食品を好むシバンムシですが、古本や段ボールを好むものもいます。
体長は2mmほどで大きさではチャタテムシくらいですが、色は赤茶色です。
体つきは、カブトムシ(メス)のミニミニ版というくらい小さく良く似ています。
本につきやすい3種類の虫の特徴を見てみると、それぞれが色や形、大きさにはっきりした違いがあるのがわかりますね。
なので、ベージュっぽいような白っぽいような?という色で、本を読んでいる時にサササーと歩く1mmくらいの小さな虫は、チャタテムシの可能性がかなり高いです。(というか、ほぼチャタテムシです^^;)
チャタテムシは、小さい見た目からダニと思われがちですが、人にはほとんど害のない虫と言われているんですね。
ですが、油断もしていられないんです!
この小さな虫を食べる種類のダニがいるため、チャタテムシが多いとダニが増えるということになり、人的被害につながってしまうのです。このことからも、全く無害の虫と言うことはできません。
チャタテムシはカビが好物で、ホコリや人の体から出るフケなどもエサとしています。
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布団の枕元に本を置いているとチャタテムシが大喜びしているかもしれません(゚Д゚)
小さいので家の中にいても存在に気づきにくいのですが、実は本の中にだけでなく家中いたるところに生息しています。
また、害は少ないですが、最近では死骸や糞の粒子を吸い込むことでアレルギーを起こすことがわかってきているとのことです。
大量発生してしまうと見た目にも強烈になってしまうので、できるだけ、チャタテムシが発生しないお部屋の環境作りをしていきましょう。
本にいる小さい虫の駆除方法
本の中に潜んでいるチャタテムシは人の体への害は少ないものの、ダニに捕食されるためダニの増殖にもつながってしまいます。
家の中から完全になくすことは難しいとされる虫ですが、ある程度駆除をすることができるのでその方法をご紹介しますね。
部屋の中を一掃したい!
この場合「バルサン」のような煙殺虫剤が効果的です。
一部屋を閉め切って、一気に退治してしまうやり方です。市販でも売られていますし、専門業者の人でなくても素人でも簡単に退治することができます。(注意書きをよく読んで行ってください)
ただし、一部屋が使えなくなってしまうことや、なかなかの騒動になってしまうというデメリットもあります。
また、一気にといっても100%の駆除は難しいため、一度バルサンを行っても定期的にしていく必要があります。
見つけた時に手早く退治したい!
チャタテムシにも効く、噴射式のスプレータイプ殺虫剤があります。
とにかくチャタテムシが多いと感じる場合は、1つ用意しておくとよいかもしれません。
本などに直接は吹きかけられませんが、チャタテムシは畳などにも多く生息しているので、こういった場所で見つけた時には吹きかけやすいと思います。
バルサンに比べると効果範囲はせまくなりますが、手軽に駆除できるのが大きなメリットです。
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捕獲で数を減らす!
置いておくだけで、チャタテムシやダニなどをまとめて捕獲できるシートがあります。
粘着タイプの虫取りです。
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チャタテムシが多い=ダニが多いということになるので、こういった対策は一石二鳥となりそうですね^^
バルサンやスプレーなどとは違って退治率は低くなりそうですが、本棚に設置しておいたり、押し入れの隅など集まりやすい場所へ設置しておくのも良いですね。
その他にできる比較的簡単な駆除法
本類は日干しして乾燥させたり、日光に当てることができない場合は、除湿機から出る乾いた温風を当てたり扇風機の風を当てるのもよいでしょう。
湿気とエサのある場所を好むので、本はできるだけ湿り気のある状態にしないようにします。
時々、扇風機でも良いですし風を当てながら、本のページをぺらぺらとめくるようにしてみるのも良いですね。
トラップをしかけておく!
湿気とホコリのたまりやすい押入れなども、チャタテムシが潜む格好の場所となります。
強力な粘着テープを表向きに設置しておくという方法も捕まえるのにはなかなか効果がありますよ。もしも押入れの中などにチャタテムシらしき虫を発見したら、設置しておくのも良いと思います。
チャタテムシは紙でできているダンボールも好みますので、サイズの小さめの段ボール箱や、ティッシュボックスのような小さ目の箱(簡単に作った箱でもよい)の中に、粘着テープをセットして置いておくと、知らない間に入って勝手にテープの罠にはまってくれたりもします。
できるだけ幅広のテープや、カブトムシにたかるコバエ取り用などの粘着テープがおすすめです。
チャタテムシはこんなところにも生息しやすい虫です。
本に小さい虫がつかないようにする対策
本に歩いている小さい虫の正体はチャタテムシ。
カビを好んで食べるので湿気のある場所に潜んでいることがほとんどです。
この小さい体のチャタテムシは本を見ている時によく見かけますが、家の中のいたるところに生息し、また、どんな家にも必ずいると言われる虫です。
だけど・・・
できればいなくなってほしいですよねーー;
完全に駆除はできないとしても、できるだけ数を少なくするよう対策を取っておきましょう。
チャタテムシは主にカビをエサにするのでとにかく、カビが発生しない状態にすることが大切です。
部屋の中は窓を開け換気を心がけるようにし、雨の日でも扇風機などで風を当てて通気を良くしましょう。
本の場合も一緒です。定期的に日干しをしたり、風を当てるのも簡単ですが効果的な方法です。
また、本を収納するのは、背面に板がない本棚などに立てておくのがよいでしょう。
一般的な本棚だと通気が悪くほこりもたまるのでチャタテムシには住みよい場所になってしまいます。
押入れや引き出しの中、畳など湿気ある場所にチャタテムシありと考え、家の中は通気性をよくし人の住みやすい場所にしておきましょう。
まとめ
本を見ていると、地味に素早く歩いているベージュ色のような小さい虫の正体は「チャタテムシ」です。
カビを好んでエサとするので、部屋の中は通気性を良くし、湿気のたまりにくい環境に整えましょう。
ダニの好きな環境と一緒と覚えておくとわかりやすいと思います。
人の垢やフケなども好んで食するので、お部屋もきれいを保つようにしてくださいね。
一掃したい時は、バルサンなどを使うといいですが、もしも大量発生してしまった時には、専門の業者に駆除をお願いすることをおすすめします。
どこの家にでも必ずいると言われている虫ですが、大量発生にならないよう、家の中はできるだけ風通しを良くして、チャタテムシの住みにくい環境にしていきましょう。