ダニが家の中にいるというのはわかっているし、ゼロにすることができないのもわかっている。
だけど、子供や赤ちゃんが心配で・・・こんなことはありませんか?
家の中にいるダニについて、
どんな種類で何種類くらい?
人を噛むのは何という名前?
なんとかならない?対策法は?
などをご紹介します。
種類や人への悪影響などを知って、対策でできることをしていきましょう。
ダニって家の中に何種類くらいいるの?
ダニと言えば、布団?カーペット?このあたりが特に多く感じますよね?
実は、ダニの種類は信じられないくらい多く・・・
その数なんと2万種類以上!
確認されているだけでも、こんなにたくさんなんだそうです。
一般家庭には、
・ツメダニ
・イエダニ
・コナダニ
この4種類が多く生息しています。
この中でダントツに多いのが「ヒョウダニ」です。
家の中に多くいると言われている、この4種類のダニの特徴を見てみましょう。
ヒョウダニ(チリダニ)の特徴
家の中にいるダニの、およそ80%がヒョウダニで、別名 チリダニとも呼ばれます。
大きさは0.3~0.4mm。
人を刺すことはないものの、
・ダニの体自体
・死骸
・糞
これらがアレルギーの原因となることがあります。
家の中のどこにでも生息していると言われている種類のダニですが、カーペットや布団やソファなどに多くいます。
その理由は、ヒョウダニ(チリダニ)がホコリや人の体から落ちる垢(アカ)、フケなどをエサにしているから。
どうしても、生活の中で人が長くいる場所で増えてしまうということなのです。
ツメダニの特徴
普段は家の中にそれほど多くはいないダニです。
通常は、家の中に生息するダニ全体の約5%ほどがこのツメダニと言われています。
大きさは0.3~1.0mmほどなので、大きい物になると、肉眼で見える事もありそうですね。
刺して体液を吸うことがあります。
ツメダニは、時期によって(8~9月頃)家の中で増殖するという特徴があります。
他のダニをエサにしているので、ヒョウダニやコナダニが増えると、ツメダニも一緒に増えてしまうのです。
そのため、家の中でどこに多くいるのか?となると、ヒョウダニが多くいるカーペットや布団やソファなどにたくさんいるということになります。
イエダニの特徴
通常は家の中に発生することが少ないダニです。
吸血性のダニですが、普段はネズミや鳥などに寄生しているので、家の中で大量発生することが少ないと言われています。
ですが、家内にネズミがいた場合、その体にくっついているということなのです。
寄生しているネズミが死んでしまうと場所を移動。この時に人の血を吸ってしまうことがあります。
大きさは0.6~1.0mmほどで少々大きめです。
ですが、ほとんどが夜間に吸血するため、見つけることなく知らない間に血を吸われていたということになりそうです。
コナダニの特徴
食品や畳などで繁殖しやすく、繁殖力が旺盛と言われています。
大きさは0.3~0.4mm。
人を刺すことはないですが食品をエサとして大量発生することがあり、誤って口の中に入れてしまうとアレルギー症状を起こす場合もあります。
小さいのでほとんどが肉眼では見えなさそうですが、繁殖力が強いだけに、エサになるものが多くあると大量発生の可能性が高くなります。
家の中にいるダニで噛む(刺す)のはどれ?
ダニと言えば「噛まれる?」という心配がありませんか?
「かゆくなる」というイメージがあり、蚊に刺されるよりも怖い!という感じがするという人も多いと思います。
ですが、ダニは全ての種類が噛む(刺す)という行動をとるわけではありません。
家の中に生息する主なダニは、ヒョウダニ(チリダニ)・ツメダニ・イエダニ・コナダニの4種類。
この中で実際に人に噛む・刺すなど被害を与えるのは、
・イエダニ
この2種類と言われています。
ツメダニは、他のダニやチャタテムシ、小さい昆虫などをエサとしているので、人を狙って刺してくるわけではないようです。
ただ、増殖する季節になるとダニの量が増えてしまい、その中のダニが間違って人を刺してしまうことがあるとのこと。
血液ではなく「体液を吸う」ために刺します。
イエダニは通常はネズミに寄生して血を吸っているダニです。
寄生していたネズミが死んでしまうと、エサとなる血を求めて場所を移動し、人からも吸血することがあります。
また、ネズミの体だけではなく「巣」にも生息していて、大量発生してしまった時も移動し人の血を吸ってしまうことがあります。
このように、人を噛む(刺す)ダニは家の中にたくさんの種類がいるわけではありません。
また、理由も「間違えて」や「寄生するネズミがいなくなった」などで、人を追いかけまして噛んでくるというわけでもないのです。
これが、布団の中にたくさんいる割には、あまり噛まれないという理由です。
ですが、ダニの数が増えてしまうと、それだけ噛まれてしまう確率も高くなってしまいます。
噛んだり刺したりしてこないダニでもアレルギーの原因になってしまうので、できるだけ家の中のダニの数を減らすようにしましょう。
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ダニが家の中にいっぱい? 対策方法は?
ダニは家の中のいたるところに潜んでいます。
また、一度駆除しても一生ダニが発生しないということもありません。
だからこそ、対策が必要!
普段から、ダニが住みにくい環境を整えていく必要があります。
家の中のダニ対策
・ダニのエサを少しでも少なくする
家の中に最も多くいるヒョウダニ(チリダニ)は、人のフケや皮膚を好んでエサとしています。
カーペットや布団、ソファなどはこまめに掃除機がけをして、このエサをできるだけ少なくしておきましょう。
ヒョウダニを少なくすることで、このダニをエサとしている別のダニの繁殖を抑えることもできます。
・部屋の湿度を高くしない
ダニは部屋の湿度が55%以上で繁殖が活発化します。
湿度が低いところではダニは生存できないと言われていますが、部屋の湿度が50%以下でも、カーペットや布団の中はそれ以上になっていることが多いです。
加湿が必要な時以外は、できるだけ低い湿度を保つようにしましょう。
・部屋の換気をする
窓を開けて部屋の中の空気を入れ替えることで、家の中の空気をクリーンにすることができます。
ダニのたまごは空気に舞うほど軽いと言われているので、少しでも風の流れに乗って外へ出ていってくれるとうれしいですね^^
また、ダニはカビもエサとすることがあるので、カビが生えやすい環境にならない対策をしていきましょう。
ダニ対策まとめ
ダニは、
・温度20~30度
で活発化し繁殖します。
なので、ダニにとって好条件である、この室内環境を作らないようにすることが何よりの対策法となります。
湿度や温度を見るとわかりますが、ダニが最も多くなってしまうのは6~8月の梅雨時になります。
近年は建物の気密性や暖房が良くなり、冬の寒い時期でも家の中は20度以上というのは当たり前ですよね。
さらに、空気の乾燥が風邪やインフルエンザ、美容などにも良くないということで加湿器を使う家庭もほとんどです。
昔は冬の間、家の中のダニは激減していたようですが、今の時代は整った環境がダニの住みやすい場所を作ってしまっています。
とはいえ、冬期間に寒い思いをするのも大変ですし、カラカラに乾いた空気では、それこそインフルエンザにかかってしまっては大変(汗)
なので、掃除機がけをこまめに行い、ダニのエサとなるごみをできるだけ減らす生活をしていきましょう。
あとがき
家の中にいるダニは、駆除をしても100%取り除くのは困難と言われています。
また、布団やカーペットなど一時的に駆除できたとしても、当たり前のようにまた住みついてきてしまいます。
なので、ダニにとって居心地の悪い環境にするよう普段からの対策と、定期的なダニ退治の両方が必要になってきます。
ダニは、退治するだけではダメで、その死骸を掃除機などで吸い取ってしまう必要があります。
完全に駆除を!と思うとかなりきびしいものがありますが、掃除機がけでエサとなるものを失くしていくだけでも、確実に繁殖を抑える効果がありますよ。